航続距離は、現行470kmを超えるか?

メガーヌ E-Techは、日産「アリア」と「CMF-EV」アーキテクチャを共有する兄弟モデルだ。
発売から5年後となる2026年、待望の大幅改良が行われる。このライフサイクル中期アップデートにより、実質的にはハッチバックに近いこのクロスオーバーEVは、より洗練されたスタイリングと新型バッテリーパックを搭載し、市場に登場した新たなライバル車との競争力を維持することが期待される。

ルノーは既にメガーヌE-Techに、ワンペダルドライブ、Vehicle-to-Grid機能の追加、エスプリ・アルピーヌ・トリムの導入など、いくつかの段階的なアップデートを施している。しかし、これらのマイナーチェンジは、来たるフェイスリフト本番に向けたウォーミングアップに過ぎなかったようだ。
プロトタイプは、ボディ前後をカモフラージュしているが、主要な変更点の一部を明らかになっている。
フロントエンドは大幅に刷新され、セニックE-Techや内燃機関搭載のクリオ、キャプチャーなど、ルノーの他のモデルの最新スタイリングに進化することが示唆されており、よりスリムなLEDヘッドライト、新しいグリル、そしてよりミニマルなバンパーデザインが採用されるだろう。
さらに、新しいアルミホイールやカラーパレットの選択肢を増やす可能性があるほか、リアビューもアップデートが施され、LEDテールライトのグラフィックを刷新、バンパーも調整されることが濃厚だ。
メガーヌE-Techは、同ブランドの新型デジタルコックピットと、GoogleベースのOpenRインフォテインメントシステムを搭載した最初のモデルであり、これらのシステムはその後、他のラインナップにも展開されているが、改良新型では、大きな変更はなさそうだ。
一方、内部には、重要なアップグレードを備えている。
現在輸入されているLG製の40kWおよび60kWバッテリーパックを、AESC製の新型に交換すると予想されている。
これらのバッテリーパックはフランスのドゥエーで生産され、現行モデルの470km(290マイル)を超える航続距離を実現できる可能性があるのだ。
また、同じCMF-EVアーキテクチャを採用する新型日産リーフから判断すると、フェイスリフトされたルノーメガーヌE-Techは150kWのDC急速充電機能を搭載する可能性があるだろう。
現時点では、電動パワートレインをアップグレードするかどうかは不明だ。
現行モデルは、最高出力131ps/96kW、または218ps/160kWのシングルモーター搭載モデルが用意されている。
確かなのは、ルノーは、より高級なアルピーヌA390(最大469ps/345kW/469PS)に搭載されている3モーターパワートレインを搭載しないということだ。
フェイスリフトされたメガーヌE-Techは、2025年末に発表され、2026年に市場投入される見込みだが、すでに次世代モデルを開発中であり、2029年頃に登場する可能性もあるという報道もある。













