「OPEN COUNTRY」と『GO OUT』がコラボレーション

東京アウトドアショー2025の会場において、トーヨータイヤはSUV専用タイヤブランド「OPEN COUNTRY」とアウトドアファッション誌『GO OUT』のコラボレーションブースを展開し、アウトドア志向のライフスタイルとモビリティを融合させた提案を来場者に向けて行った。

ブースはアウトドアフィールドを模した演出が施されており、天然木材やキャンプ道具を用いた装飾が空間全体に施されている。来場者はその空間に入り込むことで、単にタイヤ製品を見学するのではなく、ユーザーがアウトドアの現場で、そのタイヤを使用している自分自身を想像できるような構成となっている。

展示された車両はいずれもOPEN COUNTRYシリーズの製品を装着しており、それぞれのタイヤ特性が実際のユースケースとどのように結びついているかを体感的に理解できる構成が取られていた。

トーヨータイヤのオープンカントリーシリーズ。

ラギッドなタイヤが足元を引き締める

ランドクルーザー250にはオフロード走行を想定したラギッドテレーンモデルが装着され、険しい地形に挑むSUVの性能を支えるトラクションと耐久性を象徴する展示となっていた。

トヨタ・ランドクルーザー250

スバル・フォレスターにはオールテレーンモデルが装着され、都市と自然を自在に行き来する汎用的なタイヤの存在価値をアピールしている。

スバル・フォレスター

さらに、ルノー・カングーにはオンロード性能を重視したモデルが装着され、日常的な使い勝手と快適性を両立するタイヤの一例として提示されている。

ルノー・カングー

これら3車種はいずれも、アウトドアという括りの中で異なるユーザー像を明確に持っており、トーヨータイヤが単一の価値観に依存せず、多様なユーザーに対して製品を提案していることが伝わってくる。

タイヤもライフスタイルの要素

さらに、トーヨータイヤはこのブースを通じて、タイヤそのものを“機能パーツ”ではなく、“ライフスタイルの要素”として提示することをしたいと考えている。アウトドアアイテムに拘りをもつように、タイヤにも拘りをもってほしい。デザイン性の高いプロダクトに対しては、性能だけでなく“持つことの誇り”や“他者との違い”といった感情的価値が付随する。トーヨータイヤはその部分を的確に捉え、プロダクトブランディングを展示空間のなかで実践していた。

今回の展示では、製品性能に関する訴求だけでなく、環境に対する企業姿勢も強調されていた。OPEN COUNTRYシリーズの最新モデルでは、再生可能資源やバイオマス原料を一部採用した素材構成が取り入れられており、環境負荷の低減と走行性能の両立という命題に対してメーカーとしてどのようなアプローチを取っているかが明確に示されていた。

アウトドアを愛好する層は自然環境への関心も高く、そうした層に向けて単に“走れるタイヤ”を売るのではなく、“自然と調和できる製品”であることを訴求する姿勢は、今後のモビリティブランドが直面する市場環境において、ますます重要になるだろう。