FD3Sを魅せる新解釈。C5コルベットテール移植キット
ドリフト系ユーザーを中心に支持を集めるカスタム工房“ガゼルパンチ”。ハイレベルなFRPワークで知られる同社が現在開発を進めているのが、FD3SにC5コルベットのテールを移植するキットだ。

現車を目にすると、リヤビューは完全にC5コルベットそのもの。しかし前へ回り込めば、そこにあるのは紛れもないRX-7の面影。不思議なことに、違和感があるようで自然にまとまって見える。この絶妙なミックス感こそ、本作の面白さだ。

製作のきっかけを聞くと、ガゼルパンチの中野さんはこう語る。
「トラッシュガレージ佐野くんのところにFD3Sがあって、“これコルベットっぽくね?”って冗談を言ってたんです。海外にはC5コルベットにロータリーを積んだ車両もいるし、逆にFD3Sをベースにコルベットっぽくしちゃうのもアリじゃない?って話になったんですよ」。

そこからC5のテール周辺パーツを集め、現車に合わせて何度も微調整を繰り返し、最終的にリヤフェンダー/リヤバンパー/リヤハッチパネルの3点構成でC5フェイスの“移植”を成立させたという。
現在はプロトタイプ扱いだが、すでに型は完成済み。3点セットでの販売も可能で、価格はおよそ40万円前後を予定している。

バンパーやフェンダーのラインに合わせて造形されたリヤハッチパネルは、直線的なC5コルベットのデザインを踏襲しつつ、FD3Sよりも“ケツ上がり”に見えるよう意識してデザインされたものだ。

ルーフスポイラーはガゼルパンチオリジナルのFD3S用。立ち上がりの強い形状で、リヤビューを引き締める。価格はFRP未塗装で3万3000円。

「あえてリヤセクションだけにしているのは、フロントはユーザーが自由に遊べるほうがカスタムっぽくて面白いから。いつかコルベットテールのFDが何台も集まって走っている姿を見てみたいですね」。
さらに、この“C5テールFD”はこれで終わりではない。今後は、フロントドアからリヤフェンダーまでをさらにボリュームアップさせた、GTカー風ワイドバージョンの構想も進行中とのことだ。今後の展開にも注目しておきたい。
●取材協力:ガゼルパンチ TEL:0544-27-8406
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