ダウンフォースを向上させる新ディフューザーと固定式リヤウイングを装着

ガンサーワークス ポルシェ 911

「Gunther Werks」(ガンサーワークス)はアメリカ西海岸を拠点とするチューナーで、世界最高級のポルシェ「993」ベースのレストモッドを制作することで名を馳せてきた。ポルシェのラインナップの中でも究極の隠れた名車と言える911ターボSは、目を引くデザインと空力アップグレードを施すのに最適な選択肢と言えるだろう。

ガンサーワークス ポルシェ 911

この新しいパッケージは、ガンサーワークスの新ブランド「GW9」から発売され、フォルシュタイナーとの提携により開発された。8ピースのカーボンファイバーキットで構成されており、ダウンフォースを向上させるだけでなく、見た目も非常にクールだ。ポルシェのGT部門が911ターボSのアップグレード版を発売するとしたら、おそらくこのようなデザインが期待できるレベルだろう。

アップグレードはフロントエンドから始められた。ガンサーワークスは、小型のエアロウイングレットとフィンを備えた大型フロントスプリッターをはじめ、多数の新しいカーボンファイバーパーツを開発した。エアインテーク周辺にも新しいカーボンファイバーパーツが採用されている。スポーティなフロントエンドを引き立てるのは、サイドエアインテーク周辺を囲む延長されたカーボンファイバー製サイドスカートとシュラウドだ。これらは実際にインテークへの空気の流れを増加させる効果があり、見た目だけでなく、その効果も発揮しているという。

リヤには、ダウンフォースを向上させる重要なパーツ、新しいディフューザーと固定式リヤウイングが装着されている。

同ブランドによると、使用するカーボンファイバーは従来のカーボンファイバーよりも20~30%強度が高く、すべてのパーツは純正の取り付けポイントを使用しているとのことだ。ハイライトは、20インチと21インチの鍛造マグネシウムホイールで、価格はなんと25,920ドル(約375万円)となっている。

これだけではない。ウィングレット付きのフロントスプリッター一式の価格は、グロスカーボン仕上げで18,752ドル(約271万円)から、サテンカーボン仕上げで20,628ドル(約298万円)からとなっている。また、フロントエアインテークトリムは6,246ドル(約90万円)から、サイドスカートは9,373ドル(約135万円)から、サイドエアインテークトリムは6,246ドル(約90万円)からだ。リヤウイングもフロントスプリッターと同価格帯の18,762ドル(約272万円)からと各パーツはどれも高額で、フル装備すれば、世界最高額レベルとなりそうだが、ガンサーワークスは、その性能に見合った価格だと自信を持っているとのことだ。