同工場での車両生産は、日産自動車九州へ移管、統合され、現在、追浜工場で生産しているモデルや今後生産を開始するモデルは、日産自動車九州で生産される予定とされている。今回の決定は、追浜地区の一部である追浜工場についてのものである。同地区にある総合研究所やGRANDRIVE、衝突試験場、追浜専用ふ頭など、その他のすべての機能については、今後も変更なく事業が継続される。
追浜工場の今後については幅広い選択肢が検討され、最適な活用方法が決定される。また、追浜工場に勤務する従業員は、2027年度末まで同工場での勤務を継続する。その後の雇用や勤務については、方針を決定し次第、従業員に通知され組合との協議が開始される予定。Re:Nissanで日産は、グローバルの生産能力を350万台(中国除き)から250万台に削減し、工場稼働率を100%レベルに維持することを目指している。その実現に向け、グローバルに生産拠点を17から10へ統合するための検討が進められている。
国内については、生産能力やコスト競争力、生産集約による新たな投資発生の有無などの観点から、追浜工場の車両生産を日産自動車九州へ移管し、統合することが、最も効果的であるという結論に至った。 本移管により、日本における生産コストを大幅に削減し、工場の競争力を高め、商品利益率の向上に貢献、将来の成長に繋げられる。本件に関する費用は現在評価中であり、第1四半期決算発表時に開示される予定。
また日産は、現在、日産車体湘南工場に生産委託しているNV200の生産を2026年度に終了すると発表した。NV200の後継モデルは2027年度に導入される予定で、詳細は今後発表される。なお、同社はこれまでにADの委託生産を2025年10月に終了することを発表している。

