クーペらしい雰囲気を醸し出す傾斜したテールランプを採用

アウディ Q3スポーツバック 新型プロトタイプ スパイショット

アウディのコンパクト・クロスオーバーSUVの「Q3」、その第2世代は2018年にデビュー。スポーツバックはこの第2世代から導入されているので、これが初のフルモデルチェンジとなる。注目は、ガソリン、ディーゼルに加えて、初めてプラグインハイブリッドがラインナップされることだろう。

アウディ Q3スポーツバック 新型プロトタイプ スパイショット

新型Q3 スポーツバックは、ベースモデルと85%の共通点を持つが、従来モデルの直立したテールランプを、クーペのような雰囲気を醸し出す傾斜したテールランプに変更している。また、ルーフ、リアドア、リアクォーター、ハッチはすべてスポーツバック専用となっている。

スポーティなプロファイルと引き換えに室内寸法がどの程度縮小されたのかは、今夏後半に予定されているデビューを待たなければならないが、後部ヘッドルームがわずかに狭まり、ウインドウライン上の荷物スペースも狭くなるのは避けられないだろう。

プロトタイプは、完全にカモフラージュされているように見えるが、Q3スポーツバックの新機能と個性の多くを見て取れる。第3世代Q7と同じスタイルのシャープなスプリットレベルヘッドライト、そしてアウディの新型SUVの特徴である、大きくドロップしたインナーメッシュを備えた巨大なシングルフレームグリルなどだ。

紛れもないシルエットもはっきりと確認でき、現在販売されているQ3スポーツバックよりもバランスが取れており、より傾斜したリヤボリュームが特徴だ。リヤセクションでは、傾斜したY字型の新しいテールライトが、ラインを柔らかくし、テクノロジーの息吹を添えている。

また、上位グレードには照明付き「AUDI」バッジと、ハッチを横切るLEDライトバーが装備されるが、エントリーグレードには、これらの装備が備わらない可能性がある。しかし、スポーツバックはより高級志向となり、低スペックモデルは用意されない可能性が高いようだ。

全グレードのキャビン内には、わずかに湾曲した11.9インチのデジタルインストルメントクラスターと、12.8インチのインフォテインメントシステムで構成される大型ダッシュボードディスプレイが搭載される予定となっている。また、AIアシスタントや、方向指示器とワイパーの両方を操作できる、マルチファンクションコラムステックなどの新技術が搭載され、ステアリング右側に新しいギアシフトレバーのためのスペースが確保されている。

パワートレインは市場によって異なる。一部の国では2.0Lディーゼルエンジン、または1.5L TFSIガソリンエンジン(どちらも最高出力150PSのオプションが用意されるが、米国ではどちらも搭載されず、最高出力265PSの2.0L TSFIエンジンが提供される。

また、Q3 e-hybridによるプラグインパワーのオプションも用意されている。このエンジンは、最高出力272PSを発生し、電気だけで最大150kmの航続距離を誇るPHEVだ。さらに、最大50kWで充電でき、30分以内にバッテリーを10%から80%まで充電できる。