シュコダが今後数年間で発売する5車種の新型電気自動車の1台が「エピック」

シュコダ エピック市販型プロトタイプ スパイショット

エピックは、シュコダが2027年までに発売予定の5車種の新型電気自動車のうちの1台で、2万5000ユーロ(約420万円)以下で発売することからも、BMWを欧州トップ3から引きずり下ろす可能性があると伝えられているのだ。

シュコダ エピック市販型プロトタイプ スパイショット

最近、一部のブランドの電気自動車への取り組みが揺らいでいる中、シュコダは電気自動車への取り組みを緩める気配を見せていない。フォルクスワーゲン傘下のチェコブランドであるシュコダは、今後数年間で5車種の新型電気自動車を発売する予定で、その中には初めて試験走行の様子が目撃された小型電気自動車「エピック」も含まれている。

オーストリアで捉えたプロトタイプは、カモフラージュが多いものの、フロントバンパーの巨大なエアインテーク、ボンネットを横切るシュコダのフラットなパワードーム、そしてフロントとリヤのライトデザインなど、多くのデザイン要素が量産モデルにも採用される可能性が高いことがわかる。

シュコダはこの新しいデザインランゲージを「モダンソリッド」と呼んでいる。エピックは「モダンソリッド」インテリアを採用した初のモデルとなり、最先端技術や実用的な「シンプル・クレバー」ソリューションが採用されている。

インテリアには、大型タブレット型タッチスクリーンが備えられ、コンソール下部にはハードボタンが並んでいる。

シュコダは、航続距離250マイル(400km)と双方向充電機能を備えること以外、技術仕様について多くを明らかにしていない。それでも、新しいMEBショートプラットフォームについてわかっていることを踏まえると、量産型では、38kWhと56kWhのバッテリーが搭載され、上位モデルには最高出力226PS/166kWのモーターが1基搭載、前輪駆動になると思われる。これにより、7秒未満で時速62マイル(100km/h)に達することになるだろう。

量産型では、同じく2024年に発表され、既に販売されている「エルロック」の下位モデルとして設計、VWのMEBプラットフォームの異なるバージョンを採用している。

エピックは、非常に魅力的なパッケージであり、シュコダがまたしても名車を手に入れるきっかけとなるかもしれない。シュコダは昨年、欧州で4番目に売れたブランドであり、販売台数76万7000台は、3位のBMWとわずか8000台差だった。

果たして2026年、シュコダは世界があっと驚く結果を出すのか、注目される。