次世代舗装実験施設

両社はこれまで大成ロテックの舗装のテストコース(福島県田村市)において、無人自動運転荷重車両の実用化に向けた運行テストを重ねている。このテストにおいて車両の安全性・有用性が確認されたため、本日から開始される舗装耐久実験において、国内初、24時間無人で運行する自動運転荷重車両5台が実用化される。これにより、短期間での舗装の耐久性評価が可能になるとともに、省人化による生産性向上にも寄与する。

本施設は、舗装の耐久性を短期間で評価することができる国内民間企業初の施設である。1周909mの舗装のテストコースを5台の自動運転荷重車両を昼夜問わず走行させ、耐久性の評価に要する時間を大幅に短縮することができる。また、新たな舗装用材料や構造の耐久性が評価されるほか、理論設計方法の検証や舗装材料の力学試験結果などから舗装の耐久性を予測する手法の確立に向けた実証実験などが行われる。道路舗装の耐久性向上により、舗装の建設から維持管理までのライフサイクルでのCO2排出量削減が期待されている。

舗装のテストコース
トラックヤード
給油施設

自動運転荷重車両

今回使用される自動運転荷重車両は、ベース車両である大型トラック「日野プロフィア」に自動運転技術を搭載し、5台の車両が舗装のテストコースを40km/hで走行する。自動運転荷重車両の走行位置や経路はLiDAR、GNSSデータ、カメラで把握し、運行管制システムによって安全な車間距離を保つとともに、人および障害物を検知すると停止する。また、自動運転荷重車両は、トラックヤードからの入退場(舗装のテストコースからトラックヤード内部まで)も自動運転で移動でき、こうした機能によって一連の走行の無人化が実現されている。

https://youtu.be/xts1osD9Has