日産が単独で参戦を開始して以来、最高位となるチームランキング3位、マニュファクチャラーズランキング3位を獲得
新型「日産リーフ」のアンベールを記念した特別なカラーリングで挑んだロンドンE-Prix。ノーマン・ナトー選手は26日(土)にポイントを獲得。一方、オリバー・ローランド選手は27日(日)のレースで上位を走行していたものの、アクシデントによりリタイアを余儀なくされた。

第15戦となる土曜日のレースでは、ナトー選手が16番手スタートから7つポジションを上げて9位でフィニッシュ。安定したペースで力強い走りを見せた。23号車を駆るローランド選手は12番手スタートだったが、レース中の接触によりマシンにダメージを負い、惜しくも11位でフィニッシュ。ポイント獲得にはわずかに届かなかった。

土曜日の悔しい結果を受け、チームは最終戦である第16戦に向けて集中力を高め、チームおよびマニュファクチャラーズタイトル獲得の可能性に望みをつなぐ。予選では両ドライバーともデュエル進出を逃し、9位と10位からのスタート。ナトー選手は序盤の接触でピットインを強いられたものの、最後尾から追い上げて11位でフィニッシュ。ローランド選手は10番手から好スタートを切り、上位争いに加わったが、表彰台圏内を走行中にアクシデントに見舞われ、無念のリタイアとなった。

これにてフォーミュラEシーズン11は閉幕し、シリーズはオフに入る。日産フォーミュラEチームは今季、ポールポジション4回、表彰台7回(うち優勝4回)を獲得。ローランド選手は前戦ベルリンで2戦を残してドライバーズタイトルを獲得し、チームとしても日産が単独で参戦を開始して以来、最高位となるチームランキング3位、マニュファクチャラーズランキングでも3位を獲得した。

日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター、およびチームプリンシパルであるトマソ・ヴォルペ氏は今シーズンをこのように振り返った。
「シーズンを通してリードしていたことを考えると、チームおよびマニュファクチャラーズランキングで3位という結果は悔しいものです。しかし、振り返れば素晴らしいシーズンでした。表彰台7回、優勝4回、そして最終戦に先駆けてドライバーズタイトルを獲得。最終戦までタイトル争いに加わることができました。チームとして大きく成長し、今季の経験は来季さらに強くなるための糧となるでしょう」

今季ドライバーズタイトルを獲得したオリバー・ローランド選手はこのようのコメントしている。
「土曜日はペースに苦しみ、ピットブースト後は他のマシンの前に出るチャンスをつかむことができませんでした。ここは追い抜きが難しく、接触もあってポイント獲得は叶いませんでした。日曜日は予選が良く、序盤は上位を走行できましたが、アクシデントでリタイアとなりました。ロンドン戦は厳しい展開でしたが、シーズン11全体としては素晴らしいものでした。世界チャンピオンになれたことは夢のようで、今日トロフィーを受け取れたことは大きなモチベーションになります。来季に向けてさらに成長して戻ってきたいです」

そして、ノーマン・ナトー選手はこのようにコメント。
「土曜日は7つポジションを上げて9位フィニッシュでき、パフォーマンスを最大限に引き出せたと思います。今日もポイントを狙っていましたが、スタート直後に目の前でアクシデントが起き、避けきれずにダメージを負ってしまいました。ピット後に追い上げましたが、11位でフィニッシュ。週末全体としては悔しい結果でしたが、チーム全員が素晴らしい仕事をしてくれました。今後さらに強くなれると信じています」
