最新デザイン言語「ノイエ・クラッセ」を纏う新世代BMWの先駆けとなる!?

BMWが現在開発中である完全電気自動車版M3の発売により、BMWのM部門は新たな未来へと踏み出し、クルマ好きの人々に、楽しく魅力的なEVの実現可能性を納得させようとしている。この期待の新型モデルのハンドルを握るまでには、まだしばらく時間がかかると思われるが、スクープ班がこれまで捉えたスパイショットは、その未来を驚くほど詳細に垣間見せてくれており、今のところ、期待が持てる内容となっている。

外観的には、電気自動車版M3はBMWのノイエ・クラッセ・ラインナップの先陣を切るモデルのひとつとなり、現行M3とは大きく異なるデザイン言語が採用される。最も大きな変更点のひとつはフロントデザインだろう。6気筒エンジン搭載モデルで採用され、賛否両論あった巨大キドニーグリルは、今後廃止されるようだ。
Kolesa Ru氏が協力してくれたレンダリングCGでは、プロトタイプの目撃情報に基づき、電気自動車版M3(おそらくiM3と命名)は、スリムで照明付きのキドニーグリルにすっきりと一体化したシャープなヘッドライトを特徴としている。同デザイナーはまた、iM3にはブラック仕上げの大型のセカンドロアグリルが装着されるものと予想しており、アグレッシブなルックスをさらに引き立てている。
サイドビューもG80 M3とは大きく異なり、最新の5シリーズのデザインをより多く取り入れたものになると予想される。これはボディワークと面一に配置されたドアハンドルや、よりシンプルなキャラクターラインからも窺える。
リヤセクションは、今年公開された「Vision Driving Experience」プロトタイプのものと類似しているが、若干小型化され、スリム化されている。また、彫刻的なバンパーと際立ったディフューザーが、リヤに力強い印象を与えている。
BMWはiM3の公式スペックをまだ公開していないが、これまで入手した情報から、4基のモーターを搭載すると思われる。この構成の理論上の最高出力は1341ps(1メガワット相当)に達する可能性があるが、量産時には700~800ps程度に抑えられると予想されている。しかし、この数値でも、iM3は史上最もパワフルなM3となり、最速モデルになるのは間違いないだろう。






