インフィニティは8月8日から開催される『モントレー・カー・ウィーク2025』内で3つの新コンセプトカーを発表するが、それに先駆けてティザーイメージが公開された。そのうち2台はQX80ラインナップへの追加を示唆し、3台目は近日発売予定のQX65クロスオーバークーペをプレビューするモデルだ。

インフィニティはQX80スポーツを発表したばかりだが、さらに2つのバリエーションが近く登場する可能性がある。8月8日から17日まで開催される『モントレー・カー・ウィーク』内で、これらを新コンセプトカーとしてお披露目する予定だ。

1台目は“テレインスペック”と呼ばれるオフロードに特化したSUVで、派手なスキッドプレート、延長されたフェンダーフレア、高めの車高が特徴。ルーフラックと補助ライトバーも装備されている。インフィニティは現時点でこのコンセプトカーについて詳細を発表していないが、日産アルマーダ・プロ4Xから着想を得ている可能性がある。このモデルはエアサスペンション、全地形タイヤ、アプローチアングルの拡大、電子ロック式リヤデフを搭載。量産化されれば、11万4500ドル(約1680万円)のレクサスLX 700hオーバートレイルと競合することになるだろう。
もう1台の“トラックスペック”は、QX80スポーツのさらに過激なバージョンのような外観で、独特なデザインのフロントバンパーを備える。アグレッシブなボディキット、スポーティなサスペンション、改良型ステアリングシステムを装備し、アルマーダ・ニスモを思わせる仕様だ。インテリアも刷新され、エキゾーストシステムの再調整によって「より印象的な」サウンドを実現しているという。
さらに注目すべきはニスモバージョンで、アップグレードされた3.5L V6ツインターボエンジンを搭載し、最高出力466ps(343kW)、最大トルク699Nmを発揮。これは最高出力456ps(336kW)のQX80を上回る数値だ。
最後の1台は、次期クロスオーバークーペのコンセプトカー、QX65 Monographのプレビュー。ティザーでは詳細は不明だが、角張ったグリルとイルミネーションロゴが確認できる。さらに、おなじみのデジタルピアノキー型照明ユニットも搭載されている。
QX65は、実質的にQX60の2列シート版で、2.0L 直列4気筒VCターボエンジンを搭載、最高出力272ps(200kW)、最大トルク387Nmを発揮する。9速オートマチックトランスミッションと組み合わされ、駆動方式は前輪駆動または全輪駆動が選択可能だ。
QX80シリーズが今後どのような進化を見せるのか、期待が高まる。






