競技2日目は、SS(スペシャルステージ)177.85km、その前後のRS(ロードセクション)142.81kmと179.75km、総移動距離500.41kmとなる。プランテーション(農園)内を通るルートから始まり、岩場(ロックセクション)やさまざまな路面へと変わっていくルートは、またしてもマシンやタイヤにダメージを与えるコースとなっていた。また夕方にはコースの一部が激しいスコールに見舞われてもいた。

初日から車両の横転があったが、この日は塙郁夫/染宮弘和組のトヨタ・フォーチュナー(No.104 TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA)が横転。また番場彬/藤田めぐみ組の三菱トライトン(No. 130 CUSCO RACING)は前車に追突してデイリタイヤ。また伊藤はづき/槻島もも組のスズキ・ジムニー(No. 137 PROPAK GEOLANDAR ASIAN RALLY TEAM)も路面の亀裂に足を取られる形でコースオフしフロント部を大破。この日もデイリタイアや、設定時間までに次の宿泊地までたどり着くことができず、11台が9時間30分以上のペナルティを受ける結果となった。

また、青木拓磨/Ittipon Simaraks/Songwut Danphiphattrankoon組のトヨタ・フォーチュナー(No。107 GEOLANDAR takuma-gp FORTUNER)は、SS中こそ問題なく走り切ったものの、その後のRS区間でラジエーターから水漏れが発生。その応急処置を行ないながら、なんとか時間内に宿泊地にゴールでき、14位でフィニッシュとなった。

「No.113 TOYOTA GAZOO RACING THAILAND」のNatthaphon Angritthanon/ Thanyaphat Meenil組(トヨタ・ハイラックス/2時間42分31秒)
「No.105 Team MITSUBISHI RALLIART」の田口勝彦/保井隆宏組(三菱トライトン/2時間46分58秒)

この日のベストは「No.122 TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA(トヨタ フォーチュナー)」のTubagus Adhi Moerinsyahdi/Jatuporn Burakitpachai組(2時間36分38秒)であった。トゥバグス選手は青木拓磨が2023年に総合優勝した時のチームメイトであり、同年総合2位を獲得したインドネシア人ドライバーは、しっかりプッシュして見事トップタイムをマークした。

「No.112 MITSUBISHI RALLIART」のChayapon Yotha/Peerapong Sombutwong組(三菱トライトン/2時間41分29秒)

そして三菱トライトンを駆る「No.112 MITSUBISHI RALLIART」のChayapon Yotha/Peerapong Sombutwong組(三菱トライトン/2時間41分29秒)が2日連続の2番手タイムを記録した。3番手には「No.113 TOYOTA GAZOO RACING THAILAND」のNatthaphon Angritthanon/ Thanyaphat Meenil組(トヨタ・ハイラックス/2時間42分31秒)が入った。

No.119 Kyushudanji team Japan」の森川金也/内田雅彦組(トヨタ・ランドクルーザー/2時間57分04秒)

そして総合4番手に入ったのが「No.105 Team MITSUBISHI RALLIART」の田口勝彦/保井隆宏組(三菱トライトン/2時間46分58秒)であった。さらに日本人では、10位に「No.119 Kyushudanji team Japan」の森川金也/内田雅彦組(トヨタ・ランドクルーザー/2時間57分04秒)、13位に「No. 111 CUSCO RACING」の柳澤宏至/加勢直毅組(三菱トライトン/3時間1分12秒)が並ぶこととなった。

「No. 111 CUSCO RACING」の柳澤宏至/加勢直毅組(三菱トライトン/3時間1分12秒)