992.2世代、ファイナルのスピードスター

それは、992.2の最後の盛り上がりとなるであろう、間もなく登場する911スピードスターのことだ。
南ヨーロッパでテスト走行中のプロトタイプは、911 GT3コンバーチブルに似ていることがわかる。

最初のスピードスターは、1957年の「356A 1500GSカレラGTスピードスター」まで遡る。
以後、複数のスピードスターが誕生しているが、2010年に356台生産された「997」世代から9年ぶりに、2019年に誕生した911スピードスターが最後となっている。
992スピードスターの噂はあったが、これまで確証はなかった。
そしてついに、スペインのスクープ班は、GT3ボディをベースにしながらもクラシックなコンバーチブルレイアウトを採用した、次世代911スピードスターの姿を捉えることに成功した。
ごらんの通り、このプロトタイプはベンチレーテッドフードとスポーティなフロントバンパーを備えたお馴染みのフロントエンドを特徴としている。
これらには、大きく突き出たスプリッターとセンターロックホイールが組み合わされている。
さらによく見ると、限定版911 S/Tを彷彿とさせる新しいフェンダーベントも確認できる。
リアエンドには、通常のGT3のバンパーとセンターマウントのエキゾーストが採用されているが、911スピードスターにはリアウイングは採用されていない。
また、前述のS/Tに採用されているものを彷彿とさせる、異なるエンジンベントも確認できる。
さらなる変更が加えられる可能性があり、専用のルーフとデッキリッドが採用される可能性がありそうだ。
パワートレインの詳細は未発表だが、4.0リットル直列6気筒エンジンが搭載されると予想されるものの、最大の謎は出力だ。
GT3の最高出力は510ps/375kW、最大トルクは450Nmだが、911 S/Tは525ps/386kW、最大トルクは465Nmだ。
最後の911スピードスターは1948台が限定生産されているが、新型992でも生産台数は限定になる見込みとなっている。
2019年に登場したこのモデルは、最高出力510ps/375kW、最大トルク470Nmを発揮する4.0リットル直列6気筒エンジンを搭載していた。
このエンジンにより、0-100km/h加速を4秒フラットで達成し、最高速度は310km/hに達するが、新型をこれらの数値を超えてくることは確実と見られる。








