三菱自働車はこの5月に日産リーフをベースとした三菱バージョンのクロスオーバーEVを、2026年にも北米市場へ投入することを発表したが、その最終デザインを大予想した。

三菱版 リーフ 予想CG

第3世代となるリーフは2025年6月17日にグローバルモデルとして発表、先代から路線を変更し、クロスオーバーEVとして誕生。日本市場には2025年内に導入され、アリアの下位モデルに位置付けられる。

日産 リーフ 新型

新型は日産アリアやルノーのEVに採用されるCMF-EVプラットフォームをベースに構築され、前輪駆動のみを設定。基本仕様は最高出力177ps/最大トルク345Nmのモーターと52kWhバッテリーを搭載し、欧州WLTPモード航続距離は436km。よりパワフルなバージョンでは最高出力218ps/最大トルク355Nmのモーターと75kWhバッテリーを組み合わせ、航続距離は604kmとなる。

三菱版は現時点では北米市場向けのみとされるが、複数のバッジエンジニアリング車によって欧州販売の拡大を計画しており、その一環として新型日産リーフのクローンモデルも予定されているという。

三菱は販売不振を理由に2021年に欧州市場から撤退したが、その後戦略を転換。他社モデルをベースにラインナップを拡充している。既にルノー クリオの改良型である三菱コルト、ルノー キャプチャーのクローンとなる三菱ASXが登場。さらに今月初めにはルノー シンビオズの改良型である新型三菱グランディスが発表された。そして今後は日産のEV、リーフを含むモデルもベース車とされる予定だという。

三菱の次期クロスオーバーの外観や、リーフからの変更点については、まだ確定情報がない。しかし、現在のところ得られている情報から、我々の契約デザイナーであるNikita Chuicko氏が、予想CGを製作してくれた。

フロントはリーフとは一線を画す独自形状のヘッドライトと、ラジエーターグリル風の大型コントラストインサートを採用。サイドデザインはほぼ共通だが、リヤはブラックパネルに統合された水平基調の新デザインのテールランプが目を引く。バッジエンジニアリング車にありがちなコスト重視の設計により、ボンネット、フロントフェンダー、リヤフェンダーはリーフと共通となる見込みだ。

また、OEM提供のタイミングで、日産・三菱それぞれに異なる4WDシステムが搭載される可能性もありそうだ。

三菱版リーフの登場は2026年。グローバルモデルになるという情報とともに、日本市場導入の計画もあるようで、大いに期待できそうだ。