ベントレーは現在、フラッグシップ・クロスオーバーSUVのベンテイガに続く新型SUVを開発中だが、このほど、その最新プロトタイプをカメラが捉えた。

ベントレー初のSUVであるベンテイガは大成功を収めた。2024年上半期には、この高級SUVはベントレーブランド全体の販売台数の41%を占め、年末までにベントレーのベストセラー車となる見込みだ。そして今年、新たなトリムをラインナップに加えることで、さらなる成功に向けた準備が進められている。

フォルクスワーゲングループのPPE(プレミアム・パフォーマンス・エレクトリック)プラットフォームは、アウディQ6、ポルシェ・マカン、ポルシェ・カイエンなどにも採用されており、計画より1年遅れの2027年にはベントレーの新型SUV EVにも搭載される予定だ。現在、開発はニュルブルクリンクで本格化していると見られる。
ベントレーは、次期SUV EVモデルをポルシェ カイエンEVをベースにテストしており、セルフステアリングリヤアクスルなど、ポルシェの技術もいくつか採用される見込みとなっている。
今回ニュルで目撃されたプロトタイプは、近日発表予定のカイエンEVをベースとしている。英国仕様のナンバープレートが装着されていたものの、ベントレー独自の要素はまだ多く明らかにされていない。
昨年、ベントレーは『Beyond100+』戦略計画を発表し、2035年までに完全電動化を目指すことを発表した。この電動クロスオーバーはその先駆けとなり、カイエンEVと多くの共通点を持つモデルになるものとみられる。
ポルシェは次期モデルについて「パフォーマンス、日常の実用性、長距離の快適性、そしてオフロード走破性を魅力的に融合する」と説明している。PPEプラットフォームの採用により最大牽引能力は3500kg(7716ポンド)、さらに「ダイナミックブレーキング、ステアリング操作、加速時においても常に車体を水平に保つ」アクティブライドシステムも搭載されるという。
最大の注目点である性能仕様は未公表だが、マカンエレクトリックのそれが参考になりそうだ。同車の出力は360ps(265kW)~639ps(470kW)までとなっており、100kWhのバッテリーパックを搭載。EPA推定航続距離は463〜507km(288〜315マイル)となっている。
この新型クロスオーバーは来年デビューし、2027年に生産開始予定だ。ベントレーは“Barnato”と“Mayon”という名称を商標登録しており、このモデルの名称として使用される可能性が高いという。













