操作方法を知らなくても直感で操作可能な『楽ナビ』

カロッツェリアの『楽ナビ』が、5月に 2025年夏モデルとして最新モデルを登場させた。重要なのは、カンタンに使えても機能も充実しているということだ。独自の「Doメニュー」の「おすすめモード」では周辺の駐車場、ガソリンスタンド、コンビニをワンタッチで探せる。目的地設定をしていれば経路上でも選べ、それが道路の左か右かも表示。ガソリンスタンドでは、現在の価格順で表示することもできる。そのほかオンラインでキーワード検索ができる「お出かけ検索」も装備するのが特徴だ。

Doメニューは、「ダイレクト周辺検索」、「お出かけ検索」、そして「ショートカットキー」は4つ分の機能を自在に設定。Apple CarPlayやAndroid Autoへのジャンプも簡単。

ルート案内では、曲がる地点までの残りメートル数とともにポイントに近づけば、「2つ目の信号」「次の信号」「この信号」など、念入りでありながら感覚的な表現も大切にしている。通信を使った機能、「スマートループ渋滞情報」により最適な経路を提案するのも、大きな特徴。カロッツェリアカーナビユーザーの走行状態をリアルタイムに収集しているので、より細かな情報までを織り込むことができる。

経路誘導時のミスでありがちなのが、曲がるべき交差点の手前で曲がってしまったりすること。そのミスがないように、手前の信号からカウントダウンしてくれる。

独自のアイデアが生み出す個性派『彩速ナビ』

ケンウッドの『彩速ナビ』で特徴的なのは、画面左上に表示される「info画面」だ。目的地・経由地までの時間&距離、制限速度&現在の速度、目的地の気象状況、渋滞情報、次のジャンクション、インターチェンジ情報などが集約されている。また、合流、一時停止、速度注意ポイント、踏切、VICS車線規制、日没ライト案内、休憩案内なども表示し、音声での案内も行なわれる。本体側での音声操作も装備していて、「ハイ彩速(サイソク)」と声掛けすれば、画面に触れずにさまざまな操作をすることができる。

KENWOOD『彩速ナビ Type M MDV-M911HDF(実勢価格:16万8000円/税込)』は左上の「info画面」が特徴。また「ハイ、彩速」で音声操作も可能。代わりに「Hey Siri」や「OK Google」と呼べば、Apple CarPlayやAndroid Autoが起動する。

ルート案内では、分岐点までの残距離、方向をわかりやすく知らせる。距離表示を扇形のバーグラフとし、近づくごとにブルー系からオレンジ系に変わり曲がるタイミングが感覚的に細やかにわかる。 3D地図は、 3Dスライダーを操作することで地図の俯瞰角度1度単位で調整できる。また3Dポリゴンランドマークは、経路が隠れないように半透明オン/オフの機能が備わっている。

「info画面」はルート案内や目的地の天候、所要時間などをまとめたもの。進む方向や直近の注意案内にも特化している。現在の表示は、踏切が近づいていることを示している。半透明なので、地図の全体も見渡せる。
この先どこを曲がるのかの案内をどのように表示させるかは、アイデアいっぱい。バーグラフを扇状に広げることで、カウントダウンを見やすく。左上にはレーン表示も出る。

磨き上げられた地図の見やすさ

ストラーダ『F1X Premium10』の特徴は、地図が見やすいということだろう。道路を国道などで色分けするのではなく、理解しやすさを優先し高速か一般道路かなどをわかるようにした。また地名、高速道路名、インターチェンジ名、ランドマーク名などの違いによって、文字表示のさせ方がわかりやすいのも特徴だ。

Panasonic『Strada F1X Premium 10 CN-F1X10C1D(実勢価格:25万円前後/税込)』は特大の10V型有機ELディスプレイを採用。地図更新も利用開始から最大3年間、部分地図更新(年間6回×3)、全地図更新1回が無料となっている。

ルート案内では、曲がる交差点の2つ手前から出される。道路レーンも併せて表示され、さらに、新しい VICSプローブ情報を取り込み、右左折レーンごとの渋滞具合も表示される。地図の表示で2Dと 3D地図の変更をするには、2本の指で画面に触れ、上にドラッグするだけ。それで3Dの俯瞰角度が変わりながら、 2Dまで移行する。また3D地図表示時には、立体表示される建物の陰になって先のルートが見えないことがあるが、ルートに進むにつれて、先が見えなくなりそうな建物は輪郭を残しながら高層階から消し最後にはすべて消えるという、エンターテイメント性も感じる展開だ。

以前は一般的な地図同様に国道を赤表示にするなど、にぎやかなカラーが特徴だったが現在はその考え方を刷新。有料道や道幅など道路の機能に併せて色分け。文字表記は、交差点名、地名、施設名、街道名などで文字色や地色を変えている。
曲がる交差点の2つ手前から案内をするが同時に交差点のレーンも表示。さらにレーンごとの渋滞情報も記されるが、VICSプローブ情報が大きく反映できたもの(表示は夜画面)。