同社は、2035年までにEVのみの展開を目指すという以前の計画から段階的に後退したが、スポーツカー、セダン、3列シートSUVなど、複数のバッテリー駆動モデルの開発が進行中のようだ。

レクサス LFR 市販型プロトタイプ スパイショット

このアプローチにより、レクサスは長期的な電動化目標を追求しつつ、多様な顧客ニーズや市場状況に対応できる柔軟性を高めている。今回は、パフォーマンス重視のクーペからファミリー向けSUVまで、今後登場するモデルと、それぞれのモデルがレクサスの進化する戦略にどのように位置付けられるかを詳しく見ていこう。

レクサス ES

今後登場するモデルのひとつは、V型10気筒エンジン搭載のスーパーカー「LFA」のスピリットを、ゼロエミッション時代にもたらそうと計画された新型モデルだ。同ブランドは2025年8月15日、「ザ・クエイル モータースポーツギャザリング」にて、次世代「レクサス スポーツ コンセプト」を世界初公開したが、このコンセプトがLFA後継「LFR」(仮称)に大きな影響をもたらす可能性があるかも知れない。

レクサス LFR 市販型プロトタイプ スパイショット

この、まだ名前が明かされていないクーペは、V型8気筒エンジン搭載のLC500の生産終了と同時期の、2026年後半に登場する可能性がある。
同社の豊田章男会長は、この電動スポーツクーペの開発に直接関与し、内燃機関を搭載しないモデルでも、真のドライビングの興奮を提供することを目指していると言われている。

レクサス LFR 市販型プロトタイプ スパイショット

コンセプトカーでは、700kmの航続距離を実現する全固体電池と、0-100km/h加速を2秒台前半で実現する電気モーターを搭載しており、量産モデルがこれらの数値を達成するかどうか注目される。

レクサス LFR 市販型プロトタイプ スパイショット

また、レクサスが次期トヨタGRスープラと双璧をなすハイブリッドスポーツカーを開発中かもしれないという情報もあるが、公式発表がないことから、憶測は絶えない状況だ。

レクサスは2035年までにEV専業ブランドとなるという当初の計画を大幅に後退させましたが、これは将来のEV開発に影響を与えるものではない。違いは、ESセダンのようなモデルが、ハイブリッドと電気の両方のパワートレインオプションを提供し、より幅広い市場をカバーすることだ。

レクサス ES

小型セダンのISは、来年V8エンジン搭載車(IS 500)が廃止される。ハイブリッドモデルは北米でしばらく販売が続く見込みだが、日本ではISラインナップの大部分が2025年11月に生産終了となる。現行モデルが既に12年経過していることから、ハイブリッドと電気自動車の両方のパワートレインを搭載した新型ISが2026年に発売されるという噂もある。一方、RCとRC Fクーペは後継車なしで生産終了となる可能性が高い。

レクサスIS(現行型)

2017年にデビューし、2020年に中期改良を受けたレクサスのフラッグシップセダンLSの今後については、不透明で、生産終了になるという情報と後継モデルが登場するという情報が錯綜している。

レクサスLS(現行型)

SUVに関しては、レクサスは大幅な改良に取り組んでいる。まず、小型のUXは2026年に「再設計」され、2025年11月に生産終了が確定している完全電気自動車(EV)オプションが廃止されるとう予想されている。

レクサスUX(現行型)

上位モデルでは、NXとRXは堅牢なGXとLXモデルと共に、2028年にライフサイクルの中間アップデートを受ける予定だ。また最新情報では、レクサスが3列シートの完全電気SUVを開発中と報じられており、2027年のデビューが噂されている。

レクサス、10モデル近くを生産終了してラインナップを大幅に再構築へ。次世代スポーツモデルの開発にも期待! | Motor-Fan[モーターファン] 自動車関連記事を中心に配信するメディアプラットフォーム

セダンのIS(一部除く)、クーペのRC、EVのUX300eが2025年11月で生産終了 レクサスは、複数の主要モデルの生産終了に向けて準備を進めており、長寿モデルの一部にとって、一つの時代の終わりを告げるものといえる。  […]

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そのほか、気になる情報では、2021年に公開された電気自働車「LF-Z Electrified」(レクサス エルエフ・ゼット エレクトリファイド)が、同セグメントの「TX」に代わって発売される可能性もありそうだ。
また、RZ、UX、NX、RX、GX、TX、LXの各SUVは、今後3年間で改良が行われる。これらの情報を統合すると、2026年から2020年代終わりにかけて、レクサスの驚異的新型ラッシュが見られそうなのだ。