難易度低めのカスタム技でモンキーの見た目を向上させるツボをご紹介 【第17回モンキーミーティングin多摩】

カスタムされたモンキーが大勢集まると聞けば、カスタム初心者は尻込みしてしまうことだろう。ところが、ライトなカスタムであっても大幅なルックス変更が可能だったりする。何も数百万円単位でカスタムするばかりが王道ではなく、お手軽なカスタムであってもセンス次第で一歩も引けを取らないスタイルへと変貌させることだってできる。今回は変更したパーツは最小限ながら、効果を最大限に発揮した例を紹介しよう。

モンキー125は2018年に登場してから数度の変更を繰り返している。今回紹介するのは2021年に5速ミッションを採用した新エンジンを搭載した時のモデルで、燃料タンクのグラフィックが特徴的なモデル。このモンキー125に乗る高須豊さんは、これでモンキー125が2台目とのこと。最初の1台は不慮の事故で廃車になってしまう。だがモンキー125が好き過ぎて、もう一度モンキー125を手に入れた人なのだ。

1台目のモンキー125もライトなカスタムで楽しまれてきたが、2台目でも同様の手法で小変更。まずはマフラーでモンキー125といえばアップマフラースタイルであるが、あえてダウンタイプのヨシムラ製マフラーに変更している。ズバリ音が楽しみたいからだが、ダウンタイプのマフラーに変更するとノーマルでは装着されていないサイドカバーが欲しくなる。ノーマルだとマフラーに隠れてしまうため不要だったからだ。

そこでマフラー同様にヨシムラ製のサイドカバーを装着することにした。メーカーであるヨシムラでもダウンタイプのマフラーに需要があることを見込んで右サイドカバーSETを開発しているのだ。ただ、吊るしのままでは使わない。ヨシムラではMonkeyのロゴを別途販売しているがそれも使わず、猿マークを追加した。こうすることでメーカー不明な印象を与えることに成功している。

グラフィックが特徴的な年式のモンキー125だが、本来ならタンクサイド左右にホンダのウイングマークが装着されているはず。ところが高須さんは純正のタンクマークを剥がしてしまう。ただ剥がすのではなく、新たにHONDAのロゴを一文字ずつ貼るタイプのエンブレムへ変更しているのだ。すると不思議なものでノーマルとは全く異なる印象を与えることに成功する。

そして何と言ってもフロントのビキニカウルが大きく印象を変えている。使ったのはワールドウォーク製のビキニカウルで車種不問の汎用製品。単体で見ると大きな印象なのだが、意外なことに小柄なモンキー125に装着しても違和感はゼロ。むしろカウルの存在が自然に思えるほどシックリくるのだ。

さらに変更したのがシート。純正だと上面にだけ柄があるが、Gクラフト製のタックロールに変更した。このシートだと前後への移動幅が純正より多く、シッティングポイントもしっかりあるため乗車中のホールド性に優れる。またシート高が純正より低くなるため足付き性の改善にも繋がる。とはいえ、何よりスタイルを大きく変えてくれることが最大の効果だろう。

紹介してきたように、大きく変えたのはビキニカウルの追加とマフラー変更、マフラー変更に伴うサイドカバーの追加とシートの変更くらいなもの。随所に小技を用いることで、パーツ変更は最小限ながらルックスの変更に成功している。こんなライトカスタムならすぐにでも可能だろうから、カスタム初心者には是非とも参考にしてほしい例なのだ。