ワイドボディとラッピングは相性抜群!

今年のトヨタフェストで台数、質ともに目立っていたのがGRスープラ。既に生産終了がアナウンスされているが、ここに来てカスタマイズの波はピークに向かいつつあるようだ。
こちらは地元カリフォルニアのボディショップ“AERO WERKZ(エアロワークス)”が手がけたワイドボディ仕様。ADRO(エイドロ)のワイドボディキットをMilliotone(ミリオトーン)のビニールラッピングフィルムでラッピングしてある。ラッピングは塗装よりも手軽に色変えできるため、流行の変化に敏感な若いユーザーにウケており、市場は拡大中だ。
隅々までカーボンで彩るスタンススープラ

こちらもADRO(エイドロ)のバンパーやスワンネックウイングなどで外装をドレスアップし、エアサスでローダウンしたスタンス仕様。



HKSのエンジンカバーやカーボンブレース、RECAROのCFRPシェルを採用したレーシングモデルのポディウムCF、エアサス用のタンクなど、要所要所をカーボンで統一している。

ホイールもカーボンリムを採用した、ROHANA(ロハナ)とリバティウォークのコラボモデル。
吸排気とECUチューンで500psオーバーを実現!

ボディカラーが同じ赤系なので上の車両と混同しがちだが、こちらはよりパフォーマンスアップを重視したチューニングモデル。

エンジンにはHKSのブローオフバルブとチャージパイプ、ステンレスエキゾーストを備えるほか、EVENTURI(イベンチュリー)のカーボンインテーク、水冷式インタークーラーを含むCSFの5ピースクーリングパッケージなどを装備。エタノール含有燃料も使えるフレックスフューエル化とECUチューンで最高出力507psを実現している。

ホイールはROHANA(ロハナ)の鍛造3ピースモデルであるRFG25だ。
パンデムのワイドボディとBBSの深リムでキメ!



こちらはPANDEM(パンデム)のワイドボディキットを装着。GTウイングが装備される「Ver.1.5」仕様をベースに、ボンネットにはTriple Seven(トリプルセブン)のGT4スタイルフードベントを備えるなど、よりレーシーなスタイルを実現している。ホイールは鍛造2ピースモデルのBBS LM-Rをベースにカスタムリムと組み合わせてある。

OMPのステアリングにはZESTEK(ゼステック)のレーシングハブを装着。ゲームやシミュレーター、フルコンチューニングの進化などに伴い、「愛車にもF1のようなコクピットを実現したい!」という願望から急速に装着率が上がっているアイテムだ。
ガジェットで昂るレーシングルック仕様!



GT4ルックのリップスポイラーやGTウイングで、レーシングマシンのようなルックスを獲得したこちらの車両も、シミュレーター用のステアリングホイールを装着。
Simagic(シマジック)という中国メーカーのGT NEOというモデルで、あくまでシミュレーター用のため実車のステアリングトルクに耐えられるのかどうかは不明。おそらくショーでの見映え優先で取り付けてあると思われる。
ホイールは20インチのアドバンGTで、リヤにはセンターロックのように見えるターボファンも装着している。
タービンと8速ATを強化したハイチューンモデル


アメリカではワイヤータックやシェイブドベイなど、エンジンルームそのものを見せ場とするカスタマイズも数多く見られるが、GRスープラに関しては逆にほとんどのスペースをカーボンのカバーで覆ってしまうのがトレンドのようだ。
この車両もPURE TURBOS(ピュア・ターボス)製のPure900というビレットコンプレッサー内蔵タービンで出力を高めているのだが、外側からはまったく窺い知れない。メーカー名が似ていてややこしいが、Pure drivetrain solutions(ピュア・ドライブトレイン・ソリューションズ)がZFの8速AT(8HP45)をベースに、1014hpまで許容する強化策を施したトランスミッションも備わっている。

ホイールは日本にも進出しているTitan7(タイタンセブン)のT-C5という鍛造ワンピースモデル。
PHOTO:Akio HIRANO/TEXT:Hideo KOBAYASHI
Part.2へ続く
