発売から20年以上を経てラインナップが超充実!

コンパクトカーからSUVまでカバーする普及の名作シリーズ

2002年の誕生以来、一貫して変わらないデザインを貫いてきたエンケイの『Racing RPF1』。20年以上の歳月を経ても色褪せることのない普遍のデザインは、スポーツモデルからミニバン、ワゴンまで、どんなジャンルのクルマにも映える柔軟さを備えている。

そのルーツは、マクラーレンのF1マシンに採用されたコンペティション用ホイールだ。応力分散やブレーキ放熱性に優れた「2×6マルチスポーク」を踏襲し、ストリートモデルへと落とし込んだ。究極のプロセスを経て生まれたこのフォルムは、価値観が多様化した現代でも確かな存在感を放ち続けている。

さらにエンケイのアイデンティティともいえる鋳造製法にも徹底的にこだわった。独自のMATプロセスを採用し、リムを回転させながら圧延加工することで、リム部の材料特性を大幅に向上。軽さと強度というスポーツホイールに不可欠な性能を高次元で両立させている。

RPF1が初めてリリースされたのは、ロードスター向けの15インチモデルだった。その後徐々にラインナップを拡大し、現在は18インチまでを用意。多彩な車種に対応する豊富なサイズ展開も、人気を支える理由のひとつとなっている。

軽量スポーツホイールの代名詞として確固たる地位を築き上げてきたRPF1だが、そのデザインを受け継いだ派生モデルも多数登場している。

2014年には、オフロード系車種向けに開発されたクロスカントリーモデル『オールロードRPT1』が登場。ジムニーやパジェロ、ピックアップトラックをターゲットに、RPF1の意匠を踏襲しつつ、より骨太な「2×6マルチスポーク」を採用。トレンド感あふれるコンケイブフェイスも大きな特徴だ。

さらに2022年には、RPF1生誕20周年を記念して、3ピースタイプの『レーシングレボリューションRM-F1』を追加。RPF1デザインのフラッグシップとして位置づけられ、伝統の2×6マルチスポークをCAE解析によって再構築。鍛造削り出しにより、よりシャープなデザインへと進化を遂げた。

同年には、アウターリムにもMATプロセスを採用したディープリム仕様『レーシングRPF1 RS』も登場。時代のニーズに合わせ、バリエーションを拡大し続けている。

モータースポーツという過酷な現場で磨かれ、ストリートに降り立ったその姿は、まさに“機能美の結晶”。20年を超える歴史を持ちながら、なお第一線で輝き続けるのは、RPF1が“本物の軽量スポーツホイール”だからにほかならない。唯一無二の存在感を放つスポーツホイールである。

●取材協力:エンケイ TEL:053-522-5245

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