改良で手動運転装置を新設定 ディーゼルの動力性能は優秀

このクルマが登場してからすでに5年半が過ぎたが「あれ、もうそんなに経つの?」と思わせられるのは、飽きのこない、均整のとれた外観スタイルのせいだろう。

エクステリア

魂動デザインを具現化した躍動感が持ち味。撮影車の「RetroSports Edition」にはブラッククロームのグリルガーニッシュが備わるなど、個々の個性を際立たせる外装設定やボディカラーも豊富に揃う。最小回転半径は5.3m。

ルーフアンテナがないことも、外観をスッキリと見せている要因だ。Cセグメントのマツダ3をベースに全長×全幅×全高=4395㎜×1785㎜×1540㎜とした、長過ぎず幅広過ぎず、立体駐車場にも入庫可能な高過ぎない車高の、扱いやすく頃合いの良いボディサイズそのものも魅力だ。

インストルメントパネル

外観と同じように、インパネのデザインでも流れるような躍動感を表現。「S Package」は8.8インチ、その他は10.25インチのセンターディスプレイが備わり、後者はApple CarPlayのワイヤレス接続機能にも対応する。

現在のラインナップはパワートレインで大別すると、1.8ℓ直4ディーゼルターボ(「XD」系)と2.0ℓガソリンエンジン+マイルドハイブリッドシステム(「20S」系)の2種。それぞれにFFと4WDを設定する。特別仕様車の「レトロスポーツエディション」は、外観各部をブラック系で統一、内装では合成皮革+レガーヌ表皮のシート、BOSEのオーディオなどを装備する。

居住性

またこの3月には、発売は4月からとして、手動運転装置付きのSeDV(セルフ・エンパワーメント・ドライビング・ビークル)がMX-30に次いで設定された。少し高めの着座位置がクロスオーバーらしさを感じさせるも、基本的にクルマの挙動は自然で安定感がある。

うれしい装備

「i Selection」を除くグレードにはパワーリフトゲートを標準装備。自宅の車庫の高さに合わせて全開位置を変更することも可能。
Amazon Alexaを使った音声による各種操作に対応。シートヒーターも操作できるほか、自宅の家電を操作するスマートホームも利用可能。
「Touring」と「Retro Sports Edition」には360度ビューモニターを標準装備。バックモニターだけでなく、車両を俯瞰した合成映像も表示。
月間販売台数     1215台 (24年9月~25年2月平均値)
現行型発表      19年9月(グレード追加 24年11月)
WLTCモード燃費    19.5㎞/ℓ ※「XD」系のFF車

ラゲッジルーム

GVCプラスのおかげでコーナリングもスムースだ。「XD」系が搭載する1.8ℓディーゼルターボ(130PS/270Nm)が扱いやすい動力性能を発揮してくれるところも印象的で、このエンジンは音や振動のレベルも小さい。

※本稿は、モーターファン別冊 ニューモデル速報 統括シリーズ Vol.167「2025-2026年 国産&輸入SUVのすべて」の再構成です。

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