
ツーリング・スーパーレッジェーラは、1926年にイタリア・ミラノに設立されたカロッツェリア/コーチビルダーで、550マラネロは「F512M」の後継モデルとして1996年に発表、2001年まで製造されたフラッグシップスーパーカーだ。
1年前、ツーリング・スーパーレッジェーラは、フェラーリ550マラネロを現代風に再解釈し、印象的なVeloce12を発表した。
このクーペは多くの人々の注目を集めたが、ついに後継モデルが登場した。
Veloce12 Barchettaは、初代モデルの圧倒的な存在感を受け継ぎながら、オープンエア・モータースポーツのスリルを新たに加えている。

550マラネロ・ドロップトップのデザインはクーペとほぼ共通だが、独自の要素もいくつか加えられている。
フロントエンドでは、この車のために新たに設計された特徴的なヘッドライトが装備されている。
ヘッドライトは2つの角型ランプで構成され、カーボンファイバーで覆われている。
いうまでもなく、最も大きな変更点はコンバーチブルルーフの採用だ。
これにより、シート後方に2本のレザー巻きロールオーバーバーが追加されたほか、専用のリアカバーも製作した。
仕上げに、固定式トップバージョンと同様に、Barchettaにも新しいテールパイプとカーボンファイバー製ディフューザーが採用されている。
パワーユニットはクーペと同様に、5.5リットル自然吸気V12エンジンを搭載、最高出力478ps、最大トルク568Nmを発揮する。
このパワートレインは、後輪を駆動する6速マニュアルトランスミッションとのみ組み合わされ、0-100km/h加速4.4秒、最高速度290km/h(180mph)を実現する。
エンジンはフェラーリ標準装備と同じだが、スーパースプリント製エキゾースト、調整式トラクティブサスペンション、そしてより力強いブレンボ製ブレーキが追加され、制動力が向上しているのが大きな特徴となっている。
インテリアは、独自の印象を残しているようだ。
リッチなブラウンとクリーム色のレザーで覆われ、カスタムメイドのスイッチやメーターがアクセントとなり、このプロジェクトを特徴づけるビスポークのクラフトマンシップを体現している。
価格は未定だが、このハンドメイド・フェラーリ・レストモッドは、まさに自動車のファンタジーを体現した車といえそうだ。





