電動パワートレインの瞬発力とトルクがオフロード性能の向上にも大きく貢献!?
三菱は現在、かつて日本でも人気を呼んだSUV「パジェロ」新型を開発中のようだが、その最終デザインが見えてきた。

パジェロは1983年以来、ダカールラリーをはじめとする世界各地の過酷なオフロードラリーで主力車種として活躍してきた。トヨタ「ランドクルーザー」やレンジローバーといったライバル車にも匹敵する走行性能を備えたビッグネームで、第4世代のパジェロは2006年から2021年にかけて世界各地で販売されたものの、2019年の「ファイナルエディション」を最後に日本国内モデルは生産終了となっていた。

そんなパジェロが、復活を遂げようとしている。スクープ班が提携するデザイナーTheotle氏が製作した予想CGのフロントエンドには、L字型のヘッドライトを装備、その下には、複数のスリムなブロックLEDが縦に配置されている。グリルはシンプルで、一見してEVかと思うようなフロントエンドだ。
リアセクションでは、スポーティなルーフスポイラーを装着、テールライトは、ヘッドライトと共通性をもたせたデザインで、左右がLEDバーで接続されている。
新型では、アウトランダーのユニボディプラットフォームを採用するという話と、日産パトロールからの流用となる伝統的なラダーフレーム構造を採用するという情報がある。
最新の情報ではアウトランダーからの流用が有力のようで、その場合、同モデルの2.Lプラグインハイブリッドパワートレイン改良版を搭載、出力が大幅に向上するとのことだ。この構成では、後輪軸に2基、前輪軸に1基の電気モーターがガソリンエンジンと連動して作動、総合出力は382PS(285kW)以上になると予想されている。
パフォーマンスと燃費効率のバランスにとどまらず、電動パワートレインの瞬発力とトルクは、オフロード性能の向上に大きく貢献するはずだ。また、前後のロック式e-ディファレンシャルと組み合わせたダイナミックトルクベクタリングも、その効果を発揮するだろう。
気になる新型パジェロのワールドプレミアは、2026年前半と予想される。市場では、レクサス「GX」、ランドローバー「ディフェンダー」、インフィニティ「QX80」などと争うことになりそうだ。





