連勝記録も更新、優勝できました♪

2025年9月5~7日、北海道の帯広を中心に行なわれたXCR スプリントカップ北海道 第4戦『Rally Hokkaido 2025』も、7月のラリーカムイに続き優勝することができました♪ 今シーズンの連勝記録を更新することもでき、ホッとしました。

今回XC-2クラスの参加は12台。台数も増えて、接戦もあり、観ていても面白かったのではないでしょうか。
【2025ラリー北海道 XC-2クラス 結果】
(順位 カーNo. ドライバー/コ・ドライバー 参加車両名)
1位 115 番場 彬/梅本まどか CUSCO YHジオランダー HILUX
2位 117 寺川和紘/ 石川美代子 MAGIC TY MAZDA CX-60
3位 118 Mana Pornsiricherd / Kittisak Klinchan トヨタハイラックスファストフォワード
4位 119 能戸知徳/田中一弘 JAOS HILUX カヤバ×トーヨー
5位 122 浅井明幸/古川和樹 TOYO帯広三菱エクリプスクロスPHEV
6位 123 羽根田 琴/星野 杏 CUSCO ダンロップ HILUXレボ
7位 121 竹岡 圭/山田政樹 圭rp×TOYOTIRE×三菱トライトン
8位 116 川畑真人/中谷 篤 FLEX翔 TOYOTIRESトライトン
9位 124 三浦 昂/羽琉 K-one TOYO ATランクル250
10位 120 ARUNPONG SRIRIT/Keerati Noijard トヨタハイラックスファストフォワード
11位 125 長谷川智秀/厚地保幸 ハセプロトーヨータイヤGNアウトランダー
12位 126 高桑春雄/安東貞敏 SMaSH CUSCO FORESTER
ますます盛り上がりをみせているXCRスプリントカップ
ラリー北海道は国際クラス、全日本クラス、オープンクラス、XCRスプリントカップクラスと4つが併催で行なわれる特別なラリー。ラリー北海道は別格と言われていますが、クラスがたくさんあることやWRCが行なわれていた場所(第1回は2004年)を使っていることもあってお客さんも多く、全日本ラリーの中でも1番の盛り上がりをみせています。

2024年は国際→全日本→オープン→XCRという出走順でしたが、今年は国際→XCR→全日本→オープンと出走順が変わっていました。昔は今年の順番で行なっていたそうなのですが、近年はXCRスプリントカップが1番最後でした。XCRスプリントカップは北海道のシリーズ戦ということや、私のドライバーの番場彬選手はじめ、D1GPでも有名な川畑真人選手やジャーナリストの竹岡圭選手、ダ・カールラリーにも参戦経験豊富な三浦昂(あきら)選手など有名なドライバーさんが増えて盛り上がってきていることから、「XCRスプリントカップを先にやって欲しい!」と、お客さんからの声があったそうなのです。そんなお客さんからの要望やいろいろな理由があり、今回は国際クラスの後ということが決まりました。ちなみに、国際クラスの参戦台数は5台。
私たちはXC-2クラスのポイントリーダーなので、1日目のスタートリストは全体の6番目、XCRの1番目! こんなにスタートが早いのは初めてで「土曜日は早起きしなくちゃ!」と、いつもと違う雰囲気や感覚に少しドキドキしました。
グラベルラリーは味方も敵も…轍!?
準備はもちろんですが、道も変わります。
グラベルラリー(未舗装路)というのは、出走順が早いと綺麗な路面の中を走れます。が、出走が後ろの方になると、それまで全開で走っていったマシンたちがタイヤでコースを掘っていき、どんどん轍ができていくのです。いつもは出走が後ろのほうなので1本目から轍がある状態で走っているのですが、今回は6台目ということでSS1はほぼ轍がない状態。凄く不思議な感じがしました。

轍がないのでクルマの動きも違います。もちろん前を見てペースノートを読みますが、連続するところや場所によってはGを感じ、挙動で感覚を掴むのですが、いつもよりもクルマが横に動くので「このタイミングでいいかな!?」とちょっと探り探りでした。中々経験できない路面でのリーディングは得られたものが大きかったです。
番場選手は「こんな綺麗な道、なかなか走れないから楽しい! いつものヤムワッカは違う道に見えた」と楽しそうでした。やはりドライバー目線だと轍はない方がいいのだなと感じると同時に、リーディングは慣れているのもあるからか「轍がある方が好きかも…」とちょっと思ってしまいました。今回はいろんな路面を走ることができたからこその経験値を増やすことができて、ホントによかったです。
チームのみんなに大感謝!!
1日目のLeg1は6番目スタートでしたが、2日目のLeg2は1日目の結果順。XCRスプリントカップクラスの中だけでの順番かな?と思っていましたが、国際クラスと混合になっているのでなんと4番目の出走に!! 朝が早いのはもちろんですが、同じチームの中でも私たちが最初のクルー。

CUSCO Racing× K.Z.F SERVICEで今回は9台と大所帯なのですが、その中でも最初に出走するので朝もサービスでみんなが迎えてくれます。
最終SSが終わった後にマシンを綺麗にするためのサービスがあるのですが、その時にクスコ・長瀬努社長を含め、全スタッフがお祝いをして迎えてくれました。クラス順が違ったらみんなでとはいかなかったかもしれないので、ホントに特別な瞬間で込み上げてくるものがありました。

チームとして9台ものマシンを走らせる大変さ…。マシンを作り、仕上げてくれないと私たちは参戦できません。また今回SS1、SS2ではいいバトルをしていたのですが、SS3でライバルたちの車両トラブルによりマージンができました。私たちの車両にトラブルが起きなかったのは、それまで完璧に仕上げてくださったメカニックさんやスポンサーしてくださっている企業さんのおかげです。番場選手の2年目のマシンというデータやテクニックももちろんですし、全てが組み合わさってできた優勝だなと今回はホントに感じました。

実はWinmaXさんのブレーキパッドを今回違うものをつけたのですが、それがとてもよかったそうで、番場選手の走りがかなり変わっていました! 道幅いっぱいを使い、挙動も変わったのですが、今までの走りも素晴らしいのですが、ずっと変化しつづけているのです。そんな中で最後のSSが個人的にはすごく気持ちよく「いいSSだったな」と思うことができたので、リーディングもアジャストもできてきたかなと手応えを感じられて嬉しかったです。

特別なイベントもたくさんあったラリー北海道、ありがとう!


ラリー北海道は始まる前のセレモニーが豪華なのですが、今年はサイン会用にポストカードも準備したらたくさんの方に喜んでもらえました。またセレモニーの前に小学校に行き、子供たちと触れ合う時間をいただけたのですが、その時にお話した女の子たちがセレモニーの時にも応援に来てくれたのです! 凄く嬉しかったですし、たくさんパワーをもらいました。

土曜日の夜には花火がサービスパークから見られたりイベントとしてもかなり盛り上がったラリー北海道。そんなラリーで成長できた実感があり、また優勝もでき、チームのみんなと喜びをわかちあえて幸せな時間でした。

次戦は9月21日第5戦RALLY EAST IBURIです。順位によっては番場選手のV4が決まる大事なラリーになるのでしっかり準備をして頑張ってきます!! V4とるぞー!
(※残念ながらRALLY EAST IBURIは記録的短時間大雨情報が発表されたため中止となりました)





















