新型エルグランドはV6エンジンを廃止、1.5L直列4気筒「VCR」エンジン+第3世代「e-POWER」ハイブリッドを搭載か
2025年10月30日(木)〜11月9日(日)まで、東京ビッグサイトにて開催される「ジャパンモビリティショー2025」。日本初公開、あるいは世界初公開が期待される、日産ブースの注目モデルを紹介しよう。
まず期待したいのは、新型「エルグランド」の世界初公開だ。日産は4月、フラッグシップミニバン「エルグランド」次期型のティザーイメージをリリースしたが、最新情報をもとに量産型デザインをプレビュー、ほぼこのデザインでワールドプレミアされると言っていいだろう。


新型は、新プラットフォームを採用し、ボディを拡大する見込みだ。ライバルの「アルファード」以上の存在感が期待されており、ジャパンモビリティショー2023に出展されたコンセプトモデル「ハイパーツアラー」をベースにした伸びやかで直線基調のシルエットになる。
フロントエンドはグリル、ヘッドライトに一体感をもたせた近未来デザイン。ヘッドライトは新型プロジェクターを上部に配し、アンダー部分にはアルヴェル同様、小さなLEDデイタイムランニングライトが配置されるだろう。またグリルは細かい四角形の意匠を凝縮させたデザインに、下部のスポイラーは中央を前面に迫り出させることで押し出し感を強調する見込みだ。

側面はフロントドア部分からリアゲートまで立体感をもたらすキャラクターラインと、アンダー部分を大きく凹ましたデザインで、躍動感を持たせている。また、ウインドウにはフロントからリアエンドまでクロームメッキが施され、上質感をアップ。リアセクションでは、スリムなLEDテールライトバーを装備、直角に切り立ったスクエアなデザインが特徴となりそうだ。
ボディサイズは、全幅に変更はないようだが、全長が約10mm伸ばされ4985mmとなるほか、全高が1915mmと約100mm拡大して居住空間が大幅に拡大されると思われる。
パワートレインは刷新され、1.5L直列4気筒「VCR」エンジン+第3世代「e-POWER」ハイブリッドの搭載が予想される。VCRは日産が世界で初めて量産化した可変圧縮エンジンで、圧縮比を14.0から8.0まで連続的に可変制御できるほか、燃費は現在の10km/L(2.5Lモデル)から、20km/Lへと倍増も期待されそうだ。また、4WD「e-4ORCE」では、最高出力350PS程度が見込まれている。
新型エルグランド以外では、新型「キックス」の日本初公開も予想される。キックスは「ジューク」の実質的後継モデルとして2020年に登場した。2025年6月には、ブラジルで新型モデルが発売、2026年内には日本導入も期待されている(最速で2025年内も!?)。
日本仕様では、1.2L直列3気筒+電気モーターの日本独自e-POWERハイブリッドを搭載、ボディサイズは全長4366mm(+66mm)、全幅1801mm(+21mm)、全高1631mm(+31mm)、ホイールベース2660mm(+20nn)とそれぞれ拡大され、コンパクトFFモデルとしての存在は輝きを放ちそうだ。

そしてもう1台、ワールドプレミアから話題をさらっているコンパクトEV、新型「リーフ」の日本初公開も期待される。
新型は52kWhと75kWhのバッテリーを用意。2種類の水冷式リチウムイオンバッテリーが設定される。エントリーグレードでは最高出力 174HP、最大トルク345Nmを発揮、一方上位グレードは最高出力214HP、最大トルク355Nmとなる。航続距離は75kWh仕様の際、600km以上となっている。
日産は厳しい状況が続いているが、日本を代表する自動車メーカーとして、ショーの会場でその存在感を見せつけてくれるはずだ。






