業界人コラム 20式小銃「市街地訓練用教材」は“オモチャの銃”!? 陸上自衛隊はオモチャの銃をどう使うのか?【写真・1枚目】 自衛隊の最新小銃である「20式小銃」。こちらの写真は実物。今回公開された「市街地訓練用教材」は撮影NGだったため、本稿では写真の掲載はない。ご了承いただきたい。なお、実銃との差別化のため「市街地訓練用教材」はストック(銃床)などが緑色で成形されていた(写真=筆者) 写真は20式小銃(実銃)。「市街地訓練用教材」を試射させてもらったが、再現されたリコイル(射撃時の反動)はとても力強く、これまでの同社の製品と比較してガツンとくる印象を受けた。訓練用教材としてフィーリングを実銃に近づけているのかもしれない(写真=アメリカ海兵隊) 市街地戦闘訓練で建物へ突入する陸上自衛隊員。都市空間での戦闘は、建物に遮られるため交戦距離が短い(写真=アメリカ海兵隊) 欧米では市街地・対人訓練には「シムニション」と呼ばれる非致死性弾薬を使用することが多い。ただし火薬式のため、日本では非致死性でも取り扱いは実弾と同じになるだろう。なお、「シムニション」は社名だが、非致死性弾薬全般を指す代名詞となっている。写真のものはUTMという別会社の製品(写真=アメリカ陸軍) 市街地戦闘でも、特に室内など閉所は「CQB(近距離戦闘)」と呼ばれる。実際、CQBの訓練のうち、弾を出すものは全体の1割にも満たず、室内での動きや搭載機器の操作といった項目が多くを占めるという。実銃同様の操作性を再現した「市街地訓練用教材」は、幅広く活用ができるだろう(写真=アメリカ海兵隊) この画像の記事を読む