パワーユニットはハイブリッド機構付きの4.0L V8ツインターボか

レクサス LFR プロトタイプ スパイショット

レクサスが現在、開発中の「LFA」後継モデル(通称LAR)。ニュルブルクリンクで捉えた3台のプロトタイプは、大型のリアウイングと大きなチンスポイラーを備えたモデル、小型のウイングを備えたモデル、そしてまったくウイングのないプロトタイプモデルだ。

レクサス LFR プロトタイプ スパイショット

つまり、レクサスLFRには複数のバージョンが用意されることになるということ。1台は通常モデル、他の2台はレベルの異なるサーキット走行用モデルと思われる。

今回、初めて捉えた量産仕様のインテリアは、カバーで覆われているが、写真からは上品でミニマルなキャビンの姿を垣間見ることができる。

画像では、ドライバーがパドルシフトとメタリックアクセントが付いたフラットボトムステアリングホイールを握っているのがわかる。アクセントには「L」の文字が刻まれており、レクサスであることを象徴しているようだ。ステアリングホイールをもう少し見てみると、六角形のステアリングホイールと、ドライバーモニタリングシステム用のバンプが上部に取り付けられているのがわかる。

インフォテインメントシステムには、レクサス・インターフェースを若干改良したバージョンを搭載しているようだ。ご覧のとおり、左側にはお馴染みのショートカットキー、下部にはエアコンディショナーディスプレイが配置されている。また、運転席と助手席のエアコン操作と音量調整器からなる物理的なスイッチ類も確認できる。

センタースタックについてだが、これは非常にスタイリッシュな「ケース」と組み合わされている。ケースはメタリックなリブと、クレーター状の表面を持つ凹んだ黒いパネルが特徴で、よく見ると、スイッチ類の下から水平のエアベントがいくつか覗いているのも確認できる。

センターコンソールは黒い布で覆われているが、ランプのような控えめなデザインが施されている。前面にはミニマルなシフトレバーがあり、専用のパーキングボタンが付いているようだ。シフトレバーの後ろにもふたつのボタンが見えるが、それが何なのかは不明だ。

そしてハイライトは、カーボンファイバー製のシェルを持つと思われる赤いレカロシートだろう。グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで展示されたものに似ているが、レザーではなくアルカンターラまたはマイクロファイバー製のシートが使用されている。

また、曲線的なドアハンドルと、ダッシュボードの外側の端にある垂直のエアベントも確認できる。プロトタイプには、助手席に突き出ているように見える奇妙な「カップホルダー」も装備されているが、これは市販モデルには採用されないと思われる。

パワートレインは明らかにされていないが、LFAよりパワフルになることは間違いない。おそらく、セルフチャージングアシスト付きの4.0L V8ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は912ps程度を発揮すると予想されている。

レクサスはこのモデルの発表時期や発売時期について、まだ発表していないが、市販価格は300万円級と予想。GR GT3の耐久レースバージョンは2026年シーズンに登場すると思われる。