新型GLC向け電動ドライブユニットはメルセデス・ベンツ社内で開発された。ドライブユニットは電動モーター、パワーエレクトロニクス、動力伝達用ギアユニットの3つのサブユニットで構成される。これらのコンポーネントを完全なシステムに組み立てる工程はセベシュ工場で行われる。完成システムはブレーメン工場に供給され、GLCは来年同工場で量産を開始する予定である。電動駆動ユニットの組立は高度に複雑で、数多くの生産工程を要する。組立ラインは約15,000平方メートル、全長約1,000メートルに及び、200以上の手作業と自動化工程で構成される。

電気自動車部品分野における新たな生産範囲の拡大は、メルセデス・ベンツのグローバル生産ネットワークおよび事業戦略における同工場の戦略的役割の強化に貢献する。セベシュ工場は、メルセデス・ベンツの車両工場に電動ドライブユニットを供給するグローバル生産ネットワーク内で2番目の工場となる。同生産拠点は、新型CLAおよび将来のトップエンドセグメント向けモデルのユニット生産を担当する駆動技術専門センターであるドイツ・ウンタートゥルクハイム工場と緊密に連携している。電気駆動ユニットの組立により、セベシュ工場はドイツ・ブレーメンのメルセデス・ベンツ工場で来年量産開始予定の完全電動GLC生産向けに主要部品を供給する。来年からはハンガリー・ケチケメートのメルセデス・ベンツ工場にも電気駆動ユニットが供給され、新型電動Cクラスが同工場からラインオフされる予定である。ルーマニアのイリエ・ボロヤン首相をはじめとする政府関係者が、生産開始式典のためセベシュのスター組立工場を視察した。