ブランドの伝統と未来を象徴するクロームグリルに目を奪われる

メルセデス・ベンツのデザインの進化を体現するビジョン・アイコニックのフロントは象徴的なグリルによって定義される。ブランドの歴史を思わせる伝統的なクロームグリルを未来志向へオマージュしたデザインとなっている。特徴的なフロントデザインは、最新の照明技術を駆使したスリムでモダン、かつ自信に満ちたヘッドライトによって強調され、深みのあるハイグロスブラック塗装により彫刻的なエクステリアデザインに仕上げられている。
インテリアは自動運転技術の伸展に伴って、ラウンジのような快適性に加え、アナログとデジタルのラグジュアリーが融合したまったく新しい体験が創出されている。最高級の職人技と厳選素材による豪華なアールデコ調の構成で、自動車の優雅さが最大限に表現されている。インストルメントパネルの中心には「ツェッペリン」と呼ばれる浮遊するガラス構造が配置され、デザインディテールとデジタル計器が配置される。運転席には、スポーティでありながらエレガントなキャラクターを強調する4本スポークステアリングホイールが強い個性を発揮する。

メルセデス・ベンツは、電気自動車のボディワークに薄膜ペーストのようにシームレスに適用可能な革新的なソーラーモジュールの研究を進めている。この光起電力表面は様々な基材に適応可能で、ボディ表面に適用すると太陽光からエネルギーを創出することができる。例えば、11m2(中型SUVの表面積に相当)の面積であれば、理想的な条件下で年間最大1万2000kmの走行に相当するエネルギーを生産することができるという。
ビジョン・アイコニックのような将来の車両モデルには自動運転などますます多くの機能が搭載され、エネルギー需要は大幅に増加する。したがって効率性が極めて重要な要素となる。そんな中、メルセデス・ベンツは、人間の脳の働きを模倣するニューロモーフィックコンピューティングの開発を進めている。これによりAI計算のエネルギー効率、処理速度が大幅に向上。例えば、安全システムの視界不良時での環境認識機能が向上することで現行システムの10倍の効率性、また、自律走行におけるデータ処理のエネルギー需要を現行システム比で90%削減する潜在能力を有している。
