欧州規格承認のハイグレードオイル
まず紹介するのは、トタルエナジーズの『Quartz Ineo RCP 5W-30』。プジョー、シトロエン、フィアットなどを傘下に持つステランティスが策定した最新規格「FPW9・55535/03」などの正式承認を受けた高性能エンジンオイルだ。

優れた耐摩耗性能を持ち、長期間にわたりエンジンをしっかりと保護。さらに、ダウンサイジングターボエンジンで課題となる「LSPI(低速早期着火)」にも高い耐性を備えており、最新世代のエンジンに安心して使用できる。欧州メーカーを中心に広がる厳しい要求に応えるこのオイルは、信頼性と先進性を兼ね備えた1本といえる。

汚れを徹底除去するフューエルクリーナー
一方、燃料系からアプローチするのが、モリドライブの新作『フューエルクリーナー』。モリブランドのケミカルを手掛けるルート産業は、日本で初めて液化モリブデン配合オイル添加剤を開発したパイオニアとして知られる。

その最新燃料添加剤は、PEA(ポリエーテルアミン)による強力な洗浄成分と、防汚コート成分を組み合わせたダブル処方を採用。これにより、インジェクターや吸気バルブ、燃焼室内に堆積したカーボンやスラッジを徹底的に除去し、さらに再付着も抑制する。結果として燃焼環境が改善され、レスポンスの向上や燃費の回復といった効果を実感できるのが大きな魅力だ。
狙いはエンジンコンディションの維持
オイルと添加剤、アプローチは異なるが、その目的は共通している。追い求めたのは、エンジンをベストな状態に保ち、本来のコンディションを引き出すことである。
機械的な摩耗や汚れの蓄積といった見えない敵に対抗するための、定期的なオイル交換と燃料系のケアはまさにクルマの健康管理そのものといえる。
最新の規格に準拠した信頼のオイルと、ダブル効果で燃焼系をクリーンに保つ添加剤。いずれも、愛車はより軽快にそして永くコンディションを維持し続けるための最良の選択といえるだろう。
