ポルシェは、市場の冷え込みとハイブリッド車の開発長期計画への回帰を受け、新型EVの発売を延期が決定的となった。カイエンの上位に位置する新フラッグシップSUVは、EVモデルなしで発売されることになる。
世界のハイブランドがそうであるように、ポルシェも長引く販売不振と収益への圧力の高まりに直面し、製品計画を大幅に見直し、方針転換を図っている。同ブランドの最新の声明によると、ハイブリッド車を含む内燃機関に回帰し、今後のEVモデルの発売を一時中止しているとのことだ。
ポルシェとフォルクスワーゲングループのCEOであるオリバー・ブルーメ氏は、「現在、自動車業界を取り巻く環境は大きく変化しています。だからこそ、ポルシェは全面的に再編を進めています。これにより、新たな市場の現実と変化するお客様のニーズに対応したいと考えています。」と語っている。
最も大きな変更点の一つは、カイエンの上位に位置し、コードネーム『K1』と呼ばれる超高級SUVだ。当初は電気自動車のみでの販売が予定されていたが、今後は内燃機関とプラグインハイブリッドのパワートレインのみでデビューすることになった。
一方、ガソリンエンジン搭載のパナメーラとカイエンに関しては、両モデルとも2030年代まで内燃機関とハイブリッドのパワートレインを継続する予定だ。
K1に関しては、パワートレインこと内燃機関へと変更されるが、そのコンセプトに変更はないようだ。市販型では、「強力なパフォーマンスを提供する」ことと、自動運転を目的として設計、メルセデス・ベンツ「EQS SUV」や、BMW「iX」などと対峙することになりそうだ。関係者によると、これまでのポルシェ量産車とは異なり、全長は5メートルを超え、「半分サルーン、半分クロスオーバー」のような外観を持つという。
また、ブルーメ氏は、K1について「SUVを非常にスポーティに解釈したもの」と表現し、「高さのあるクーペモデルになるだろう」と述べている。また「K1により、当社のスポーティ・ラグジュアリーなポジショニングを強調し、強化することになる」と付け加えたという。
尚、先日お知らせしたとおり、EVが導入される718ケイマン/ボクスターは、計画どおり、発売されるが、同時に内燃機関モデルも併売されることが決まっている。
ポルシェ K1 プロトタイプ スパイショット
ポルシェ K1 プロトタイプ スパイショット
ポルシェ K1 プロトタイプ スパイショット
ポルシェ K1 プロトタイプ スパイショット
ポルシェ K1 プロトタイプ スパイショット
ポルシェ K1 プロトタイプ スパイショット
ポルシェ K1 プロトタイプ スパイショット
ポルシェ K1 プロトタイプ スパイショット
ポルシェ K1 プロトタイプ スパイショット
ポルシェ K1 プロトタイプ スパイショット
