作中登場車の専用駐車場でオーナー直撃取材!

レビン一筋29年。頭文字Dと歩んだハチロク人生

ヤングマガジンで『頭文字D』の連載が始まった第1話からリアルタイムで読み続けてきたという、生粋のイニシャルDファン・奥田さん。もちろん本命はAE86トレノだったが、連載直後から中古車価格が高騰し、当時でも手が届かなかったそうだ。

しかし幸いにも、この時代はAE86レビンなら約40万円で購入可能だったため、以降29年間を共に過ごす相棒となった。

街乗りとサーキット走行を両立するため、AE92後期型の4A-Gに戸田レーシング製272度ハイカムを組み込み、ハイコンプ仕様へチューン。エンジン制御はフリーダムで行なっている。

室内には7点式ロールケージにサイドバーを追加し、ボディ剛性と安全性を強化。当時モノの2DINデッキや大森製60φメーターも残されており、29年という年月を大切に過ごしてきたことがうかがえる。

ホイールはワークマイスターS1を前後8.0J±0で装着。サスペンションはドロップス製車高調で、スプリングレートはフロント10kg/mm、リヤ8kg/mmを採用している。

憧れのトレノ、ようやく私の手に。20歳の夢はいま現実に

クルマ自体は後期モデルだが、フロントバンパーやウインカー類を前期型仕様へ変更しているのが、小林さんのトレノ。ガソリンスタンドでアルバイトして貯めたお金で購入してから、まだ半年ほどという“夢を叶えたばかり”の女性オーナーだ。

エンジンは、AE86純正のエアクリーナーボックスと導風板が残る貴重な4A-G。プラグコードや電動ファンが交換されるなど、部分的に手が加えられており、今後どのように仕上げていくか思案中とのこと。

ベースはAT車だが、MT載せ換え済みの個体を購入。もともとAT限定免許だったため、クルマ購入に合わせて限定を解除したという。

藤原とうふ店号を意識しつつ、「可愛くなるかも」と取り付けたフォグランプは中国製ながら、雰囲気は抜群にマッチしている。

純正の香りを残す、快適快足ストリート仕様トレノ

オリジン製ブリスターフェンダーで3ナンバー化されたトレノは、愛知県から参加した五十嵐さんの愛車。免許を取って最初はランエボに乗っていたが、「やはりトレノに乗りたい」という想いを捨てきれず、5年前に買い換えを決断したという。

搭載されるのは、AE86用よりもカタログスペックで優れるAE92後期型の4A-G。吸気ファンネルやマフラー、プラグコードなどの効果で、軽快な吹け上がりを実現している。

内装は純正を維持。「以前乗っていたランエボはドンガラ仕様だったので、その反動で純正内装を残したくなった」とのこと。

RSワタナベのエイトスポークホイールは当時モノで、ピアノブラックに再塗装。前後8Jサイズをオリジンのブリスターフェンダー内に収めている。

親子で継ぐロータリー魂。FD3S“涼介仕様?”の美学

FD3Sの前はFC3Sに乗っており、そのFC3Sは現在お父さんが所有しているという、親子2代のロータリー乗り・伊藤さん。

エンジン本体はノーマルながら、ナイトスポーツのスポーツキャタライザーとアペックスRSレボリューションマフラーを装着し、排気効率を向上。ロータリー特有の鋭い吹け上がりを楽しんでいる。

お気に入りは藤田エンジニアリング製のカーボンサイドステップで、車高を低く見せるデザインが気に入っているという。

PHOTO:近藤浩之/REPORT:石井健之
●取材イベント:頭文字D 30th Anniversary 2days

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