Aピラーを軸にドアが開閉するバタフライウイングを搭載

ベース車不明の超絶ドレスアップマシン

市販されているガルウイングキットは、一度横に開いてから上に跳ねあげる2アクション式が定番だ。

内装の張り出しやドアロックの構造上、どうしてもあの開閉方式になってしまうわけだが「それでは面白くない!」と立ち上がったのが、ドレスアップ界の重鎮“ワイズファクトリー”。メイク&トライの末に、これまでにないドアアクションを実現したのだ。

その名も“バタフライウイング”。Aピラーを軸にドアがスイングする仕組みで、これまでのガルウイングとは一線を画す開閉方法だ。

メルセデスのSLRマクラーレンをイメージしたというが、一般的なガルウイングよりも乗降性に優れ、Aピラーとドアサッシュを2箇所のヒンジで固定しているため強度面でも分がある。インパクトはもちろん、非常に良く考えられたシステムだ。

驚きはまだ続く。このバタフライウイング、何とエアダンパーで自動開閉する機構まで搭載しているのである!

オープン時はドアハンドルを引いてロックを解除、そして室内またはフェンダー内に隠されたスイッチでエアダンパーが作動する仕組みだ。ドア側に仕込まれた360度回転する特殊なジョイントによって、ダンパーでの開閉を可能にしている。

そうした特殊なドアシステムを従えるボディもまた、凄まじいほどの魔改造っぷりだ。フェイスリフトやダクト加工などの大技ボディワークを連発。その結果、完全に正体不明のスポーツカーが完成したわけだが、実のところベース車両はEJ1シビックだったりする。

シャープな顔つきを求めて、ヘッドライトにはZZT231セリカ用を移植。単純にヘッドライトを移植したのではなく、ボディラインやヘッドライト形状に合わせてフロント周りを成形し直しているので、違和感は皆無だ。

フロント同様に、サイドビューにもエッジの効いたデザインを求めてフェンダーには大型のダクトを設置。社外のFRP製に見えるが、純正ベースでワンオフ製作したものだ。同時に叩き出し加工で30mmワイド化も敢行している。

リヤフェンダーもフロント同様の手法で30mmワイド化。組み合わせるホイールはG-games-77Sバイオ(F8.0J R9.0J)で、タイヤには215/35-18サイズのピレリP-ZEROをセットする。

マフラーはリヤバンパーから飛び出すセンター2本出し。チャージスピード製のカーボンテールを使ってワンオフ製作されたものだ。

リヤセクションは大きな形状変更はされていないが、APCテールとスカイブルーのボディカラーでヨーロピアンスポーツの雰囲気を醸す。

他人と同じ仕様では面白くない。そんな作り手の熱い想いがヒシヒシと伝わってくる稀有なシビック。カスタムの醍醐味が凝縮されたような1台だ。(ワイズファクトリーは現在閉店しています/OPTION2誌2008年11月号より抜粋)

「フェラーリ599XXっぽいけど…何か違う!?」欧州の香り漂う正体不明の和製スポーツ、現る

グラマラスなFD3Sの曲線に、フェラーリ599XXの精悍さを重ねた夢のRX-7。TCPマジックが2年の歳月を費やし完成させたこの一台は、まるで欧州サーキットから飛び出したかのような迫力と美しさを放つ。フロントからリアまで、緻密なカーボンワークとワイドフェンダーがFD3Sの持つ流麗なフォルムを究極まで引き立てる。