特徴的な外観を成す紫色のラッピングは、野菜の「ナス」にかけられている

トヨタは、11月4日から11月7日まで開催される「SEMA Show 2025」にて、大幅改良されたカローラクロスをベースとした、「NASU(那須)エディション」を世界初公開することを発表した。

トヨタ カローラクロス 那須エディション

2026年型カローラクロス ハイブリッド那須コンセプトは、トヨタのサービスパーツ・アクセサリー開発チーム(SPAD)の手により開発され、CAD設計、3Dプリンター、CNC加工、そして複数の拠点で組み立てが行なわれたという。それにより、普段使いのカローラクロスを、はるかに冒険的な一台へと変貌させている。

トヨタ カローラクロス 那須エディション

2026年型カローラクロス ハイブリッド那須エディションは、カスタムボディキット、オフロードハードウェア、リフトキット、そして力強いオールテレーンタイヤを搭載している。

このコンセプトカーは、文字通り、温泉やアウトドアアドベンチャーで知られる日本の「那須」にインスピレーションを得ている。興味深いのは、この車の特徴的な外観を成す紫色のラッピングが、野菜の「ナス」にかけられていることだろう。

足回りを見ると、サスペンションリフトと、トーヨー製オープンカントリーA/T IIIオールテレーンタイヤを装着した新しいブラックのトラックホイールセットにより、このカローラクロスは車高が高くなっていることが確認できる。

さらに、ワイドフェンダーエクステンション、再設計されたスキッドプレート、ロックスライダー、追加のLED、そしてやや不必要なボンネットスクープを含むコンセプトボディキットによって力強いスタンスが強調されている。

トヨタ カローラクロス 那須エディション

なお、ダウンヒルマウンテンバイクと組み合わせられたNasuブランドのルーフラックは、ジュニア世界チャンピオンのアサ・ヴェルメットへのオマージュとなっていることもこだわりだろう。

キャビン内では、照明付きドアシル、カーゴシル、パドルランプ、そして独自のカーゴエリアのセッティングなど、さまざまな変更が施されている。また、トランクには鍵付きの引き出しがあり、大型のJBL Bluetoothスピーカーとポータブル冷蔵庫が収納されている。

パワートレーンは、ベースモデル同様に、最高出力199psを発揮する2.0L直列4気筒自然吸気エンジン+ハイブリッドを搭載する。

トヨタマーケティング担当グループバイスプレジデントのマイク・トリップ氏は、「カローラ クロス 那須エディションでは、トヨタで最も人気があり、手頃な価格の車名をいかに再解釈し、トヨタの冒険心を体現するかをお見せします」と説明している。

トヨタはSEMAショー2025にて、20台以上のコンセプトカーを展示する予定で、今後徐々にその詳細もわかってくるはずだ。