今回、捉えられたプロトタイプは厳重にカモフラージュされているものの、CクラスEQの先を行くモデルであり、CクラスEQと見間違えるほど酷似している。

しかし、よく見ると、従来のドアハンドルやAピラー基部に配置されたサイドミラーなど、様々な変更点が確認できる。Eクラスは全長が長く、ベルトラインもフラットになっているようだ。

この偽装には、より多くのディテールが隠されているが、GLCクラスやCクラスEQを彷彿とさせる大胆なグリルを備えた、表情豊かなフロントエンドが期待される。また、ワイドな下部インテークと仮設ヘッドライトも確認できる。ヘッドライトは今後、メルセデスの代名詞となるはずの、星が輝くようなヘッドライトへと置き換えられることは間違いないだろう。
側面形は標準のEクラスとよく似ているが、EVバージョンではさらに長くなる可能性がある。現時点では断言できないが、プロトタイプはリヤドアが延長され、キャビンも拡大されているようだ。
リヤセクションは比較的シンプルなデザインで、湾曲したトランクとコンパクトなスポイラーが装備されており、これらは一体型ディフューザーを備えたスポーティなバンパーへとつながっている。
コックピットはGLC EQを継承する可能性がある。もしそうなれば、39.1インチの大型MBUXハイパースクリーンを搭載するはずだ。また、遮音性の向上とレベル3の半自動運転システムの搭載も約束している。
ちなみに電気自動車のGLCでは、94kWhのバッテリーパックと800ボルトの電気アーキテクチャを搭載し、わずか10分の充電で最大303km(188マイル)の航続距離を実現している。また、GLC 400 4MATICは、総合出力490ps/360kWを発揮、WLTPモードでの航続距離は最大713km(443マイル)だ。さらに、インテリジェントエアサスペンションと、最大4.5度までホイールを操舵するリヤアクスルステアリングシステムも搭載されている。加えてヒートポンプとワンボックス・ブレーキシステムも搭載される見込みだ。このシステムは従来のブレーキシステムと回生ブレーキシステムのどちらを使用していても、「安定した確実なブレーキペダルの感触」を実現すると謳っている。
確定情報ではないが、これらの技術はEQE後継となる今回の『Eクラス EQ』とも共有されるものと予想される。












