自動車ニュース テクノロジー プレスリリース 車の知識 アウトランダーPHEV 三菱・新型アウトランダーPHEV(GN0W型)のサスペンションを眺めてみる 2022.02.02 15:15 by Motor Fan illustrated編集部 この記事の画像をもっと見る(全13枚) 三菱自動車のアウトランダーがフルモデルチェンジを果たした。今回はPHEVモデルのみの展開(日本仕様:2022年2月現在)。乗る前にじっくりとサスペンションをじっくり眺めてみた。 連載サスを眺める INDEXリヤサスペンションフロントサスペンション リヤサスペンション リヤサスペンション全体を後左方から。ダブルウィッシュボーン型のマルチリンク式。手前に写る大きな筒はリヤサイレンサ。その奥にリヤモータユニットが見える。ご存じ、MMCのPHEVシステムはAWD駆動方式であり、前後モータを備えるプロペラシャフトレス。 右側のリヤサスペンションを後方から。ロワリンクのリヤ側は舟形形状でばねを収める。同じくロワリンクのフロント側はI(アイ)断面形状で、ショックアブソーバをマウントする。素材はともにスチール製の板金工法。後端にサブフレームのマウント部が見て取れる。サブフレームを横断する管はモータ水冷用のクーラントパイプ。排気管は車両の右方を通すレイアウト。 なぜ排気管が車両右方を迂回するかというと、車両中央にはバッテリパックが備わるため。写真は後方から眺めたところ。パックのうしろは燃料タンク。写真手前には冷却水のセンド/リターンのパイプが見て取れる。 右側のリヤサスナックル部。ドライブシャフトの上にはアルミ合金製のアッパーリンクが見える。キャリパにADVICSの記載を確認、本車の技術トピックのひとつである協調回生ブレーキのキーデバイスである。 同部位を上から見たところ。アッパーアームの形状と配置が見て取れる。ショックアブソーバは内傾かつ前傾配置。 右側リヤサスを前方から。ショックアブソーバを横切り、ナックルから短く伸びるのはトーコントロールリンク。アッパーアームは下開放の皿形状であることがこの角度からわかる。そのアッパーアーム前端に短いリンクを介し、アンチロールバーが接続されている。 リヤデファレンシャル部。形式はFR車と同様の機械式で、差動制限機構は備わらない。これのうしろ(写真では左上側)にYA1型駆動モータが備わる。 フロントサスペンション 右側フロントサスペンションを前下方から。形式はマクファーソンストラット式。ロワーアームはアルミ合金製。ブッシュ配置は(写真では見えないが)前側がホリゾンタル、後側がバーチカル。前側のブッシュは非常に小さくソリッドな印象。 同部位を少し上から見たところ。ストラットボディから長いリンクを介してアンチロールバーを接続する。 左側フロントサスを後下方から。ナックルはアルミ合金製で複雑な形状としている。タイロッドエンドもアルミ合金製で、最大舵角時の逃げを湾曲構造で作る。ボールジョイントはロワーアーム/タイロッドエンドともに上向きピン配置。 同部位を少し上から見る。ドライブシャフトとステアリングラックの位置関係はこのような感じ。ドラシャを上手によけてアンチロールバーが配置される(というか、あいているところを縫うように設置せざるを得ない)。 試乗車の装着タイヤはブリヂストンのECOPIA H/L422 Plus。サイズは255/45R20、指定圧は前後ともに250kPa。 連載 サスを眺める プレスリリース 2023.01.29 トヨタ・ランドクルーザー[300系]のサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2023.01.28 日産・新型セレナ[C28型]のサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2023.01.27 レンジローバーのサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2023.01.26 日産アリアのサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2023.01.25 日産フェアレディZのサスペンションを眺めてみる テクノロジー 2022.07.20 トヨタ・新型クラウン(クロスオーバー)のサスペンションを眺めてみる 連載の記事一覧へ テクノロジーの関連記事 三菱 アウトランダーPHEVの厳選中古車物件情報 中古車トップ 【注意】 自動車カタログ・厳選中古車情報に掲載されている写真は、年式やグレードの違う車種が含まれます。掲載されている写真はそれぞれの車種用でないものも含まれています。また、対応は年式やグレード、 装備などにより異なる場合があります。購入の際は必ずご確認ください。 商品の価格・仕様・発売元等は記事掲載時点でのものです。商品の価格は本体価格と消費税込みの総額表記が混在しております。商品を購入される際などには、メーカー、ショップで必ず価格・仕様・返品方法についてご確認の上、お買い求め下さい。 購入時のトラブルについて、出版元・編集部は一切関知しません。また責任も負いかねます。