2025国際ロボット展に出展

ヤマハ発動機は、スマートファクトリー実現のための重要な視点の一つとして「搬送」に着目している。今回の国際ロボット展では 2023年の出展をさらに進化させ、μ単位の位置決めから工場間のkm移動まで、「運ぶ」と「運ぶ」を掛け合わせたヤマハ発動機ならではのソリューションを提案する。会場では、新開発のリニアコンベアモジュールや、7軸協働ロボット「Yamaha Motor Cobot」のデモ機展示をはじめ、小型AGV(無人搬送車)と、ゴルフカーの車両技術を活用した自動搬送車(屋内外対応)の組み合わせによるソリューションの提案等が実施される。

ロボティクスおよび知的技術は、ヤマハ発動機の長期ビジョン「ART for Human Possibilities ~人はもっと幸せになれる~」の実現に向けて基盤と位置づける技術領域である。搬送作業や単純作業などを自動化し、人がよりスマートに働けるソリューションの提供が目指されている。

ヤマハ発動機2025国際ロボット展特設サイト – 産業用ロボット | ヤマハ発動機株式会社

ミクロンからキロメーターまで。ヤマハ発動機には、現場目線から生まれる最新ロボティクスがあります。

https://www.yamaha-motor.co.jp/robot/event/2025irex?_gl=1jl6p55_gcl_au*MTYxOTUxNzQ5NC4xNzYyNTA0Njcw

主な出展内容

リニアコンベアモジュール

リニアコンベアモジュール(LCMR200)デモ機イメージ

リニアモーターを用いて様々な工程間搬送で高スループットを実現する高速搬送システム「リニアコンベアモジュール」を出展。モジュラー構造により自由度の高いライン設計ができ、設備の省スペース化にも貢献する。今回は、新開発の「オーバル型リニア搬送システム」や標準可搬質量を超えた高可搬対応の紹介、マウンターとの組み合わせ動作デモ、設備全体のコスト低減に寄与する「フリーモジュール」を用いてスライダリターンを実現するデモ等が実施される。

単軸ロボット

単軸ロボット各種

組立や検査など多様な用途で活躍する単軸ロボットが、新製品を含めバリエーション豊かに多数展示される。設備のダウンサイジングに貢献する低床タイプ7モデルと、高精度3モデル、また最大4,000mmのロングストロークが可能なロング単軸2タイプ(ベルト駆動タイプ、ボールネジ駆動タイプ)が動作展示される。

スカラロボット

大型スカラロボット「YK1200XG」動作展示イメージ

高速・高剛性・高精度なスカラロボット(水平多関節ロボット)の豊富なラインアップが、ヤマハ発動機社内での活用・改善事例を交えて紹介される。50kgまでの重量物搬送が低コストで実現できる「YK1200XG」の迫力ある動作展示、汎用フィーダー×2Dピッキング×速度監視ユニットを組み合わせたデモ、開発中のAIによる最新テクノロジーの紹介も行われる。

協働ロボット

7軸協働ロボット

しなやかな動きを実現する新製品の7軸協働ロボット「Yamaha Motor Cobot」が紹介される。6軸では難しい狭小スペースでの作業や、障害物を避けて回り込んでの目標物へのアプローチ、さらにAGV(自動搬送機)やAMR(自立走行搬送ロボット)への搭載も可能。会場では、単体でのアプリケーション動作展示が複数行われるほか、3DカメラとAI識別を組み合わせたピッキング実演が行われる。

工場搬送

ライド自動運転兼用AGV
FG-01

工場搬送関連の展示では、自動搬送車両(FG-01)とAGVの組み合わせ事例、また協働ロボットとAGVの組み合わせ事例を紹介します。

「FG-01」は、風雨や傾斜・段差のある屋外環境でも走行可能な自立型自動搬送車だ。約半世紀の歴史を持つヤマハゴルフカーの車両技術を活かして、高い走破性と技術的信頼性を有している。ヤマハ発動機がティアフォー社と設立したeve autonomyでは、「FG-01」にティアフォー社の自動運転技術を搭載した自動搬送サービス「eve auto」が提供されている。工場敷地内での自動運転を実現し、人手不足や安全確保などの課題解決に貢献している。