まずはファーストステップ仕様が完成!
2ペダルCVTでもドライビングの楽しさは十分
ワークスの不在やCVTのみのトランスミッションなど、スポーツ志向の軽自動車オーナーにとって今ひとつ食指が動かない現行型アルト。しかし、現在の軽自動車チューニングシーンを見渡すと、必ずしもターボエンジンやMTに拘る必要はなく、遊べるベースであるかどうかが車種選びの鍵となっている。そこで、改めて“KCテクニカ”が手掛けた現行型アルトに注目したい。

モデルチェンジ直後から、ガソリンエンジンとハイブリッドの2モデルを入手してチューニングの可能性を追い続けてきたKCテクニカ。これまで培ったノウハウをもとに、どのようにしたら楽しく走れるクルマに変化させられるかを模索していたのだ。その結果として導き出した答えが、ずばり「足回りの最適化」なのである。

エンジンルームは本格的なパワーチューニングは行わず、吸気サウンドを楽しむためのチタンレゾネーターや軽量なチタンインテークパイプ、ハイパワーイグニッションコイルといったオリジナルパーツを投入。

HA97Sを楽しむためのハイライトと呼べるのがサスペンション。デモカーはオリジナルのKCストリートサスキット(F4.5kg/mm R3.5kg/mm)でセットアップ。スポーティでありながらも乗り心地の良さが確保されていて、オールラウンダーに仕上げたいストリートユーザーには打ってつけだ。

ブレーキチューンも抜かりなし。フロントは純正キャリパーにオリジナルのブレーキパッドとスリットローターを組み合わせて制動力を高める。

リヤは、ドラムブレーキを軽量化するためのアルフィンドラムをハヤシレーシングと共同開発。バネ下重量の軽減が可能になる上、ボディに配された放熱フィンによって対フェード性も大幅にアップさせることができる逸品だ。

機能とともにスタイリングも重要なチューニングポイント。カーボンがアクセントとして効果的なRSスポイラーは、スポーティな印象を高めてくれる売れ筋アイテムだ。

「新しいモデル、とくにハイブリッドはチューニングが難しいんです。マフラーも試しに作ってみたんですが、抜けすぎちゃってトルクフィールが低下するくらい繊細で。だから、まず足回りを固めて思い通りに動くクルマに仕上げるのが第一弾ですね」とは藤山さん。
実際に試乗させてもらったところ、見た目のキュートさとは裏腹に、味付けはかなりレーシー。車高を下げてストロークを減らした中でもしっかりと路面を掴んでいく。ミッションが2ペダルCVTなので、パワーが限られたNA車両でもハンドリングに集中でき、楽しくスポーツドライビングができることに気付かされる。あらゆる意味で高次元。フィーリングを満喫できるマシンメイクの、ファーストステップ仕様が完成したわけだ。
●取材協力:KCテクニカ 京都府宇治市槇島町目川6 TEL:0774-28-5075
【関連リンク】
KCテクニカ
https://www.kc-technica.com

