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今日は何の日?

■スバルの最新技術を投入した4代目フォレスター

2012年にデビューしたスバル4代目「フォレスター」

2012年(平成24)年11月13日、スバルはスポーティなデザインとスバル伝統のシンメトリカルAWDによる優れた走りと走破性で人気のSUV「フォレスター」4代目を発売した。フォレスター初のEyeSight(アイサイト)や4WDに新制御「X-MODE」を採用するなど、SUVとしてのポテンシャルを引き上げた。

2012年にデビューしたスバル4代目「フォレスター」のサイドビュー

シンメトリカルAWDを組み込んだSUVのフォレスター誕生

フォレスター誕生の2年前、1995年開催の東京モーターショーで「ストリーガ」というコンセプトモデルが公開された。角張ったワゴンボディで、キャッチフレーズは“マルチスポーツ4WD”。当時人気を獲得していたトヨタ「RAV4」やホンダ「CR-V」とは一線を画するクロスオーバーSUVだった。

1997年にデビューしたスバル初代「フォレスター」

モーターショーで好評を得たストリーガは、1997年に「フォレスター」を名乗って市場に投入された。ストリーガから引き継いだ角張ったボクシーなフォルムで、当時のカタログでは“あらゆるシーンでの使いやすさとあらゆる道での爽快な走りを追求、乗用進化型SUV”とアピールしていた。

スバル初代「フォレスター」のEJ20型エンジン、マニュアルトランスミッション

「インプレッサ」のプラットフォームをベースに、パワートレインは最高出力250ps/最大トルク31.2kgmを発揮する水平対向2.0L 4気筒DOHCインタークーラーターボエンジンと5速MTおよび4速ATの組み合わせ、駆動方式はフルタイム4WD(MT車:ビスカスLSD付センターデフ、AT車:トルクスプリット)のスバルが誇る“シンメトリカルAWD”である。

ハイパワーかつ低重心のシンメトリカルAWDの組み合わせによって、SUVらしい力強い走りと走破性、安定した操安性が自慢だった。

実用性重視でブラッシュアップを図った2代目

2002年にデビューしたスバル2代目「フォレスター」

2002年2月にデビューした2代目は、先代からのキープコンセプトで基本メカニズムも踏襲。一方、開発コンセプトは“オフロードでの十分な走破性とオンロードでの優れた走行性能を合わせ持つSUV”であり、クロスオーバーSUVとしてポテンシャルを上げることが掲げられた。

2002年にデビューしたスバル2代目「フォレスター」に搭載されるエンジン

全長を10mm短縮して取り回し性を向上させ、ボディ剛性を高めながら軽量化も実現。また、スタイリングは先代を踏襲した躍動感ある面構成で、インテリアはスポーティな空間が演出された。パワートレインは、137ps/19.0kgmの2.0L 水平対向4気筒SOHC、220ps/31.5kgmのDOHCインタークーラーターボエンジンの2機種と、5速MTおよび4速ATの組み合わせ、駆動方式は当然フルタイム4WDである。

北米を意識して大きくなった3代目

2007年にデビューしたスバル3代目「フォレスター」

2007年12月にモデルチェンジした3代目フォレスターは、“Touring Freedom”をコンセプトのもと、北米を意識したクロスオーバーSUVに仕立てられた。

2007年にデビューしたスバル3代目「フォレスター」に搭載されるエンジン

基本的な骨格は、ベースとなったインプレッサが新プラットフォーム「SI-シャシー」になったことで、フォレスターもボディサイズが先代モデルよりも拡大され、より力強いSUVテイストの外観へと変貌。インテリアはくつろぎや静粛性に配慮した空間づくりを追求し、簡単な操作で多彩なシートアレンジができる点も魅力だった。

パワートレインは、148ps/19.5kgmの水平対向2.0L 4気筒 DOHCと5速MTおよび4速ATの組み合わせ。駆動方式は当然、フルタイム4WDが継承された。

初代~3代目フォレスター比較

走行性能、安全性能、環境性能のレベルアップを図った4代目

2012年にデビューしたスバル4代目「フォレスター」

4代目となるフォレスターは2012年11月のこの日にデビュー。4代目は、走行性能、安全性能、環境性能といったクルマとしての基本性能の向上が図られた。

スバル4代目「フォレスター」のパッケージング

スタイリングはフロント周りやドアパネル、リヤゲートに厚みを持たせて力強さを、Aピラー下端部を前方に出して伸びやかなシルエットでスポーティさを強調。インテリアについては、開放感のある水平基調のインパネデザインと乗員が触る部分にはソフトな素材を採用して、室内の質感や上質感が高められた。

スバル4代目「フォレスター」のシャシー
スバル4代目「フォレスター」のパワートレーン

パワートレインは、先代から引き継いだ148ps/20.0kgmの水平対向2.0L 4気筒 DOHC、280ps/35.7kgmのDOHC直噴インタークーラーターボの2種エンジンと6速MTおよびリニアトロニックCVTの組み合わせ。

スバル4代目「フォレスター」搭載の2.0L DIT(直噴ターボ)エンジン

4WDシステムには、新たに開発された“X-MODE”を装備。これは、エンジン、トランスミッション、VDC(横滑り防止装置)などを最適に統合制御し、悪路走破性を高める4WD制御システムであり、あらゆる路面で安定した運転ができる。

スバル4代目「フォレスター」のコクピット

また安全性については、ボディに高張力鋼板を選択的に使用し、軽量化を図りながら車体強度を向上させ、優れた衝突安全性と操安性を実現。さらに、フォレスターとしては初の運転支援システム“EyeSight ver.2”の搭載グレードが設定された。

2012年にデビューしたスバル4代目「フォレスター」のグレード別装備

車両価格は、208.95万円~277.2万円(NA車)/283.185万円~293.685万円(ターボ車)に設定。EyeSight搭載車は10万円ほど価格が高い。

初代~4代目のフォレスター

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4代目フォレスターで人気があったのは、ハイパワーの直噴ターボモデルだった。比較的ソフトなクロスオーバーSUVが多い中で、スバルファンが求めるのは、やはりスバル伝統の力強い、ややオフロード色の強いSUVなのだろう。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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