エアブレーキとして機能するアクティブ・リアスポイラーも採用か

メルセデス AMG GLC EVプロトタイプ スパイショット

ジャパンモビリティショー2025に出展された、新型メルセデス・ベンツGLC。当然ながら、高性能バージョンの「AMG」も準備中だ。

ヨーロッパで目撃されたこのゼロエミッションの猛獣は、ボディパネルのすべてにカモフラージュが施されており、大径ホイールに高性能タイヤを装着したEQテクノロジー搭載のGLC 400 4MATICとは一線を画している。ドイツナンバープレートを付けるこのプロトタイプは、量産仕様のテールライト、仮置きヘッドライト、そしてわずかに改良されたと思われるフロントグリルを装備している。

メルセデス AMG GLC EVプロトタイプ スパイショット

GLC 400 4MATICからの外観上の最大の変更点は、高速走行時に車体を安定させ、必要に応じてエアブレーキとして機能する、力強いアクティブ・リアスポイラーが装備されていることだろう。また、フロントアンダーボディにもエアロパーツが採用される可能性があるが、このプロトタイプには、現段階で装備されていないようだ。

今回、インテリアの撮影にも初めて成功した。ツートーンカラーの張り地とパンチングレザーがあしらわれた、体にぴったりフィットするシートが目を引く。また、覆われたステアリングホイールには、少なくともひとつのステアリングコラムマウント式ステアリングホイールが見られ、センターコンソールはEQテクノロジー搭載のGLC 400 4MATICからそのまま流用されたように見える。

AMG GLCは、アキシャルフラックス駆動ユニットを備えた3モーターシステムから最高出力939PSを発揮すると噂されている。これはこれまで予想されていた500〜600psを大幅に覆す驚愕の数値だ。

EQテクノロジー搭載の2027年型メルセデスAMG GLCは、巧妙なドライブユニット、AMG専用バッテリー技術、パフォーマンスダンパー、そして独自のドライブモード調整に加え、サイドスカートとバンパーエッジのデザイン変更によりエアフローコントロールを向上するなど、ベースモデルと差別化が図られる。

また、デュアルワイヤレス充電ポートと、ベンツブランドの兄弟車に搭載されている39.1インチMBUXハイパースクリーンレイアウトを備え、一部の超急速充電ステーションで最大400kWの充電が可能だ。