インド出身の社員が多いスズキならではの野菜カレーがレトルトに!

2026年1月30日からスズキ「ジムニーノマド」の受注再開も報じられ、加えて「ジムニー」「ジムニーシエラ」の仕様変更も行われたことから、またまた熱くなりそうなジムニーシリーズ。先頃行われたジャパンモビリティショー2025の会場にもノマドが展示されていたことから、多くの注目していた人たちが訪れた模様だ。

そんな熱気あふれるスズキブースの片隅では、“ジムニーカレー”なるものが販売されていた。ジムニーカレー(茶ひよこ豆マサラ)以外にも、スイフトカレー(トマトレンズダール)やビターラカレー(南瓜サンバル)、Vストロームカレー(青菜ムングダール)、隼カレー(大根サンバル)が並べられており、4輪・2輪ファンの中には足を止めた人もいたのではないだろうか。

スズキがウェディング・レストラン・食品開発を手掛ける「鳥善」と共同開発したインドベジタリアンレトルトカレー。

このカレーを企画したのは、スズキの純正アクセサリーを担当している部署。スズキの純正アクセサリーはクルマ用品以外にもファッションや小物、玩具など、ユニークな商品を展開していることで知られる。とはいえ、カレーとは…。ブースにいた担当者に聞いてみた。

「なぜカレー? って皆さんから聞かれますね(笑)。でも、スズキとカレーは意外と縁が深いんです」と言う。

スズキの純正アクセサリーは、「湯呑」をはじめとしてセンスの良さが光る逸品が多い。

よく話を聞いてみると、浜松にあるスズキ本社では、インドから来た社員がかなりの人数勤務しているという。そのため、社員食堂ではカレーのメニューが随時用意されているらしいのだ。

たしかにノマドや「フロンクス」はインド生産の輸入車なので、インドとのつながりが深いのも頷ける。だが、ひとつ気になることがあった。5種類のカレーはすべて野菜カレーであり、ビーフカレーやポークカレーはないのだ。

「インドの人の中には、ハラール料理(豚肉を使わない料理)しか食べられない人や牛肉を食べないヒンドゥー教の人がいるんですね。それで、社員食堂でも野菜カレーにしたんです。食堂のスタッフはインドの社員から作り方や注意点をよく聞いて、レシピを学んだようです。そうした風土がスズキには根づいていたので、そのカレーを再現して、この5種類の野菜カレーになりました」

いかにもスズキらしいエピソードである。「スズキ食堂」というネーミングもなるほどだ。

絵柄は人気のあるスズキ車を入れてみたようだが、どうせならインド生まれのフロンクスが入っていた方が良かったのでは…と思ってしまったりする。ちなみにこれらのカレーは、純正アクセサリー同様にスズキ系販売店で手に入るらしい。また、スズキ公式 ECサイト「S-MALL」でも取り扱っている。

スズキ ブースでは、ジャパンモビリティショー2025オリジナルの瓦せんべいも販売されていた。食べるのがもったいない!?
【ジャパンモビリティショー2025】スズキ Press Conference