
アプリリアが放つ新世代ミドルクラス2モデルがEICMAで世界初公開

イタリアのアプリリアは、ミラノで開催されたEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)において、ミドルクラスの新型2モデルを発表した。アドベンチャーコンセプトを取り入れた新型GTスクーター「SR GT 400」と、MotoGPレプリカモデル「RS 457 GP Replica」がそれだ。
街からオフロードまで! 新型SR GT 400の実力
SR GT 400は、アプリリアのモーターサイクルDNAを受け継ぐ新世代ミドルサイズGTスクーターである。街中での俊敏性とツーリングでの快適性を両立させた、まさにマルチパーパスモデルだ。
最新の水冷単気筒エンジンから36psを発生し、車両重量186kgという軽量ボディがクラス最高レベルのパワーウェイトレシオを実現。これにより、市街地からワインディング、さらには未舗装路まで幅広いシチュエーションで楽しめる走行性能を誇る。
モーターサイクル並みの装備でオフロード走破性も確保
注目すべきは、モーターサイクルと同様の構造を持つ高剛性ロングストロークのフロントフォークと、深い溝が刻まれたアドベンチャータイプのタイヤを装備している点だ。これらにより、舗装路以外でも十分な走破性を発揮する。
装備面では5インチTFTディスプレイ、キーレスシステム、ABS、調整可能なトラクションコントロールなど最新テクノロジーを満載。シート下にはフルフェイスヘルメットも収納可能な大容量スペースを確保し、5段階に調整できるウインドスクリーンも標準装備する。
MotoGPマシン直系! RS 457 GP Replicaの特別装備

RS 457 GP Replicaは、若いライダーからベテランまで幅広い層に人気のRS 457をベースに、MotoGP参戦マシンRS-GPからインスパイアされたスペシャルエディションである。
レーシングテクノロジーを標準装備
このGP Replicaには、クラッチ操作なしでシフトチェンジが可能なクイックシフターを標準装備。さらに制動力を高めるスポーツフロントブレーキパッドも採用し、スポーティなライディングでより高いパフォーマンスを発揮する。
外観面では、パッセンジャーシートカバーやブラック仕上げのアルミニウム製フレーム、スイングアーム、ステアリングトップブリッジが特別感を演出。カラーリングは光沢のあるブラックと艶消しブラックを組み合わせ、aprilia racingプロトタイプマシンと同じスポンサーグラフィックが施される。
主要諸元
Aprilia SR GT 400 – Technical data(EU 仕様)
エンジン: 4ストローク水冷単気筒 SOHC 4 バルブ
排気量: 399cc
ボア×ストローク: 84mm×72mm
最高出力: 36HP (26.4 kW) / 7,500 rpm
最大トルク: 37.7Nm / 5,700rpm
燃料供給: 電子制御インジェクション
潤滑方式: ドライサンプ
変速機: オートマチックCVT
クラッチ: 自動遠心クラッチ 湿式多板
フレーム: ダブルクレードル 高強度スチールチューブフレーム
フロントサスペンション:Ø41mm倒立テレスコピックフォーク120mm ホイールトラベル
リアサスペンション: 別体リザーバータンク付きデュアルショックアブソーバー, スプリングプリロードアジャスタブル, 120mm ホイールトラベル
フロントブレーキ:Ø300mm フローティングディスク, Ø28 mm 対向 4 ピストン ラジアルマウントキャリパー Bosch製2チャンネル ABS
リアブレーキ: Ø240mm ディスク, 2ピストンキャリパー Bosch製 2チャンネルABS
タイヤ (F / R) F:120/70-16” R:150/70-14”
ホイールベース:1535mm
車両重量:186kg
燃料タンク容量:12L
環境基準:Euro 5+