滑沢渓谷を目指す細い砂利道。

伊豆半島はツーリングライダーに親しまれるスポットとして定評があります。突端(南端)の石廊崎を目指すなら、主に3本のルートがあり、東側を走る国道135号線は相模湾を見ながら熱海から伊東、伊豆高原、河津、そして下田に抜けられます。一方西側の国道136号線は駿河湾を眺めながら土肥、堂ヶ島、松崎と海岸沿いの景観が美しい。そしてもう一本、伊豆半島中央の山間を抜けるのが今回紹介する国道414号線を使う天城山ルートです。下道を行くなら沼津から伊豆の国市、修善寺を過ぎると天城山の峠越え。やがて「河津七滝ループ橋」を経て下田へ出られます。時間を節約したいなら伊豆中央道や伊豆スカイラインなど、他にも快速ルートはありますが、自由自在に“寄り道”を楽しみながらトコトコと下道を行くバイク旅もまた乙なものなのです。

今回の下記住所と座標データは、「道の駅 天城越え」です。修善寺からはだいたい17kmぐらいの距離。タイトル写真にある石造りの「天城隧道(1905年開通の旧天城トンネル)」までは残す所あと5kmの位置。逆に約2.5km手前(修善寺寄り)には浄蓮の滝観光センターがあり、ここも駐車場やトイレ、オアシスとしての設備が揃っています。また道の駅 天城越えの先1kmほど(下田寄り)には「滑沢渓谷」があり、バイクを置いて散策し清流の癒しを満喫できます。予め下記観光情報サイトで周辺状況を調査しておくのがお勧めです。

歴史ある旧天城トンネルをはじめ、本谷川の流れの中で披露される「浄蓮の滝」、「上の滝」、「天城わさびの里」「河津七滝」や「大滝」など、見どころはたくさん。周辺には温泉地も豊富なので、泊まり掛けのツーリングにも出掛けてみたいスポットなのです。

岩盤を洗う清流の美しさは格別

滑沢渓谷の景観。これからの紅葉シーズンはまた別の美しさを披露してくれるでしょう。
滑沢渓谷の一枚岩を抜ける急流。
湯ヶ島から天城峠の山間を流れる川の水はとても綺麗。

山葵田は水の綺麗さを象徴している。

伊豆最大級。落差25m、幅は7mを誇る「浄蓮の滝」。
浄蓮の滝直ぐ近くにある一面の「山葵(わさび)田」。
道の駅 「天城越え」。

天城湯ヶ島観光情報ホームページ
URL:https://amagigoe.jp

静岡県伊豆市湯ヶ島829-6(伊豆箱根駿豆線「修善寺」駅から車で約25分/約17km)