撮影者の徳永さんは言う。「放水シーンに出会えれば、満足度は★五つに跳ね上がる」。

九州はツーリングするに相応しい、多彩なロケーションを誇ります。今回紹介するスポットは、その中心部の西側に位置する熊本県の上益城郡にあります。地域を代表する観光地は阿蘇山。“草千里ヶ浜”や“やまなみハイウェイ“は多くのライダーに親しまれ、高原のワインディングを駆け抜ける爽快感は、ここで説明するまでもないことでしょう。下記に示す住所と座標データは、そんな阿蘇山の南方に位置する「通潤橋(つうじゅんきょう) 駐車場」です。
熊本から国道445号線を40kmほど東進した地点の山都町近くにあります。有料の自動車道を使うなら、御船インターチェンジから南北を結ぶ九州自動車道に乗り少し北進し、嘉島ジャンクションから東西を走る九州中央自動車道を東進すれば1時間もかからないでしょう。山都通潤橋インターチェンジを出ると、そこからは1kmちょっと、5分程度で到着できます。同インターを出た所は国道218号線と交差しており、目的のスポットには一旦宇城、美里方向へ右折して次を左折して南進しますが、正面には「道の駅通潤橋」があるので、一服して行くのも良いでしょう。
通潤橋は、1854年に建造された石造りの水路橋で、石積みアーチ橋の造形の美しさは、石橋文化の象徴的存在。2023年9月には国宝に指定されています。100ヘクタールにお及ぶ白糸台地の水田に欠かせない灌漑用水を満たすために建造された水路橋です。長さ76mに及ぶ橋の中には通水管が通り、河川からの水供給を担う仕組みです。通水管の堆積物を掃除するため、必要に応じて放水が行われるそう。
下記ホームページにアクセスすれば、放水カレンダーが示されているので、いろいろ下調べした上で出かけるのがお勧めです。前述の阿蘇山を始め、周辺には他の観光地も豊富にあるので、ツーリングコースの組み立ても自由自在。さらに南下すれば「霧島錦江湾国立公園」や鹿児島へ。進路を北東へ取れば湯布院や別府の大分へ。東方へ向かえば延岡や日向へ出ることができます。
いずれにしても九州は、少し日程に余裕を持って巡ってみたいところなのです。

1854年に建設された石造アーチに感動。

アーチ水路橋の中央部から少量の水がこぼれ出ているが、放水時は大量の水が下の五老ヶ滝川へ吹き出す。
通潤橋の上の景色。中央から左右に噴出する放水時に橋上から眺めることもできる。(有料)
周辺には別の取水口もある。下流の少し離れた笹原川には、円形分水を担う上井出取水口もある。

白糸台地にある100haの水田を潤す仕組み。

色鮮やかな緑の水田が美しい。
駐車場から五老ヶ滝川沿いを歩いて行くと直ぐ(写真手前)に通潤橋はある。川向こうの建物は、ミエルテラスと資料館。
水田への取水管理に貢献する「通潤橋」。

山都町観光協会「通潤橋」ホームページ
URL:https://tsujunbridge.jp/

熊本県上益城郡山都下市184-1(JR豊肥本線「瀬田」駅から車で約45分/約35km)