Q:四輪車と同様、雷が近付いてきてもバイクに乗車し続けて大丈夫?
A:バイクは四輪車とは異なり、落雷する確率が高い。なのでバイクから降りて避難しましょう

四輪車(クルマ)は、金属製の車体が乗員を囲むことで、落雷時の電流が車体の外側を流れやすくなる「ファラデーケージ効果」により、車内の人が保護されやすい。一方、バイクには乗員を囲む金属製の構造がないため、四輪車のようなファラデーケージ効果による保護は期待できない。
また、バイクに乗るライダーは車体から身体が露出しており、特に河原や広場など周囲に高い建造物や樹木がない開けた場所では、人体やバイクが周囲より高い位置にあることで落雷の危険が高まる。実際に、国内でも河原を走行中のライダーへの落雷事例が報告されている。
「四輪車と同様に、バイクもゴム製タイヤで地面から絶縁されているため安全」という考えは誤りである。雷は非常に大きな電圧と電流を伴うため、タイヤのゴムによる絶縁だけで人体を保護することはできない。近くへの落雷では、地面を伝わる電流や周囲への放電によって危険が及ぶ可能性もある。
雷雨時のバイク走行は、四輪車の車内にいる場合とは異なり、十分な防護が得られないため避けることが望ましい。
筆者が体験した「2m先の路上に雷が落ちた瞬間と衝撃」
2000年夏の夕方。筆者は東名高速道路の静岡県と神奈川県の県境付近の山中をクルマで運転中、突然、今も昔も体験したことのない激しい雷雨に見舞われたことがある。
空は分厚い積乱雲に覆われて辺りは真っ暗になり、ゲリラ豪雨でワイパーをMAXにしても前が見えず、渋滞路を時速20km/hほどの速度でノロノロ運転。
すると運転席から2mほど離れた路上に向けて突如、空から「バシィィィーー!!!」という激しい轟音と閃光が打ち付け(筆者は咄嗟に目を見開いたほど)、身体全体に響く、鋭くて物凄い衝撃を受けた。目の前の路上に雷が直撃したのである。
巨大地震とは異質の衝撃、瞬時に真夜中から真昼に切り替わったような閃光の強烈さたるや、近所の電柱に落雷した時の比ではない物凄いもので、生きた心地がしなかった。もしもあれが自分に落ちていたら……。四半世紀を経た今でも、あの時の落雷は、はっきりと覚えている。

もしもバイクで走行中、「ゴロゴロ」と雷が鳴り出したら?

雷鳴が聞こえる=落雷の恐れがある範囲にいるということ。まだ雨が降っていなくても落雷する可能性があるため、一刻も早く避難することが大切。
もしもツーリング中や街乗り時、雷鳴・雷雲・稲光に遭遇した場合は、雨よりも雷を意識して避難することが重要。雷が自身に直撃する確率は低いものの、万が一の被害が極めて大きいことを鑑み、冷静に行動することをおすすめしたい。
ライダーが覚えておきたい。近くに雷が来た時の注意点3つ
1:安全な場所にバイクを停め、バイクから離れる(バイクに落雷する可能性もあるため)
2:コンビニ、ガソリンスタンド、建物など屋内へ避難する
3:高い木の下や電柱の近くで雨宿りするのは危険なのでNG
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