小型Gクラスは当初、電気自動車のみの展開が予定されていましたが、メルセデス・ベンツの販売店からの強い反発を受け、計画が変更されたことがわかった。

2025年には約5万台を販売した由緒あるGクラスは、1970年代後半に登場して以来、最高の販売台数を記録。メルセデス・ベンツは現在、ゲレンデヴァーゲンの商業的成功を足がかりに、よりコンパクトなパッケージで低価格帯を実現した、いわゆる「リトルG」の開発を進めている。

リトルGは長らく開発が待たれていた。メルセデスは、約3年前に初めてその存在を予告。最近では、アシッドグリーンとライトグレーの小文字の「g」がびっしりと描かれているプロトタイプが目撃されている。その姿はまさに予想通りで、フルサイズのGクラスを75%スケールにしたようなものだ。

テスト車両は純粋な電気自動車だったが、メルセデスは今回、内燃機関も搭載することを正式に発表したのだ。
数年間、電気自動車の普及は比較的予測可能な曲線を描くと思われていた。しかし、現実は一変した。市場によって普及速度は大きく異なり、消費者の関心は薄れ始め、多くの自動車メーカーが計画を撤回している。メルセデス・ベンツもその最新事例の一つであり、同社は、最も期待されていたSUVの一つである小型Gクラスの将来を変える上で、米国のディーラーが大きな役割を果たしたことを認めたのだ。
メルセデス・ベンツは当初、このリトルGをEV専用モデルとして販売する予定だったが、いくつかの理由から方針転換。米国ディーラーが小型Gクラスの先行試乗会に参加した際、内燃機関(ICE)搭載モデルも提供できないかと問い合わせがあったようだ。最終的に、米国の販売店はメルセデス・ベンツがラインナップにガソリンエンジン搭載モデルを追加するよう説得する上で、重要な役割を果たしたようだ。

メルセデスAMGのCEO、ミヒャエル・シーベ氏は、オートモーティブ・ニュースの取材に対し、北米のディーラーが内燃機関搭載モデルの開発決定において決定的な要因となったことを認めている。
シーべ氏は「米国のディーラーから明確なフィードバックがありました。私たちも何度か尋ねていましたが、内燃機関(ICE)バージョンが必要だという意見でした」とは語っている。そして「私たちは『よし、ICEバージョンを投入しよう』と即決したという。
しかし、話はそれだけではない。メルセデス・ベンツは、EVの普及状況が地域によって異なるため、充電インフラが未整備な地域では小型Gクラスの魅力が薄れる可能性があることを認識していた。航続距離への不安を抱える見込み客にとって、ガソリンエンジン搭載モデルはバッテリー切れの心配を解消してくれるはだ。
この方針転換は、ビジネスの観点から見て非常に理にかなっている。ディーラーは顧客からの質問に対応し、反対意見を聞き、現場での販売状況を綿密に監視している。明らかに、EV専用プラットフォームでは売れないというディーラーからの声が、計画変更に十分な影響力を持ったと思われる。

ガソリンエンジンとEVのパワートレインは、それぞれ、ターボチャージャー付き4気筒ハイブリッド、もう片方は85kWhのバッテリーパックを搭載すると予想される。どちらのモデルも、真のGクラスを求める顧客にとって、はるかに低価格でGクラスファミリーの一員となることを可能にするはずだ。

Gクラスは来年発売予定だが、ガソリンエンジン搭載モデルが発売当初から用意されるかどうかは不明だ。ガソリンエンジン搭載モデルは後付けのようであるため、メルセデスはまずEVモデルを発売し、後からガソリンエンジン搭載モデルを追加する可能性もあるだろう。