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今日は何の日?

■6代目フェアレディZの米国仕様「370Z」がLAショーで公開

2008年にLAショーで公開された日産「370Z」(日本名6代目Z34型「フェアレディZ」)

2008年(平成20)年11月19日、日産自動車は新型「370Z」(日本名:フェアレディZ)をLAショーで公開した。フェアレディZとして6代目(Z34型)にあたる新型は、徹底した軽量化と積極的な新機構の採用によって、世界一楽しい走りが楽しめるスポーツカーを目指した。

トヨタ2000GTに対抗してデビューした初代フェアレディZ(S30型)

1969年に誕生した典型的なロングノーズ・ショートデッキの初代S30型「フェアレディZ」
1969年に誕生した典型的なロングノーズ・ショートデッキの初代S30型「フェアレディZ」

初代フェアレディZ(S30型)は、日産自動車のブランドイメージ向上のため、また「トヨタ2000GT」に対抗する低価格なスポーツカーとして1969年10月にデビュー。ロングノーズ&ショートデッキの美しいフォルムとパワフルな走り、リーズナブルな価格によって日米で大ヒットした。

1978年にデビューした2代目「フェアレディZ(S130型)」
1983年にデビューした3代目「フェアレディZ(Z31型)」

1978年に初めてモデルチェンジした2代目(S130型)はキープコンセプト、1983年の3代目(Z31型)は直6から新世代V6エンジンに換装して3.0L SOHC V6 ターボ(VG30ET)は230psを発揮、リトラクタブルヘッドライトを纏った精悍なフロントマスクで人気を獲得。1989年に登場した4代目(Z32型)は、超スラントヘッドランプやショートオーバーハングなど洗練されたスタイリングが特徴で、3.0L V6 DOHC(VG30DE)のNAとツインターボの2機種が用意され、国産初の出力自主規制値280psを達成したことで評判になった。

1989年にデビューした4代目「フェアレディZ(Z32型)」

その後、いったん生産が途絶えたフェアレディZだったが、復活を求める多くの声に応えて2002年に5代目(Z33型)が登場。優れた空力性能のスカルプチャーデザインを採用して、ハイスペック3.5L V6エンジン(VQ35DE)エンジンはNAながら280psを発揮した。

2002年にデビューした5代目「フェアレディZ(Z33型)」

LAショーで公開された6代目(Z34型)フェアレディZ

2008年にLAショーで公開された日産「370Z」(日本名6代目Z34型「フェアレディZ」)

復活後初のモデルチェンジとなった6代目(R34型)フェアレディZは、2008年11月のこの日にLAショーで北米仕様「370Z」が公開された。ちなみに、日本の発売は同年12月1日だった。

2008年にLAショーで公開された日産「370Z」(日本名6代目Z34型「フェアレディZ」)

Z34型フェアレディZは、プラットフォームを一新して、高剛性と軽量化の両立、大排気エンジンが発生する太いトルク特性によって、世界一楽しい走りが楽しめるスポーツカーを目指した。

370Z(Z34型フェアレディZ)のコクピット

スタイリングは、Z伝統のロングノーズ&ショートデッキを踏襲しつつ、フロント部にブーメラン型のヘッドライトや大口径のグリル、抑揚のあるボンネットなどで精悍さをアピール。リアは、ボリューム感豊かなリアフェンダーやフロントと同一イメージのブーメラン型リアコンビネーションなどが存在感を際立たせた。

370Z(Z34型フェアレディZ)のVQ37VHR型4.0L V6 DOHCエンジン

パワートレインは、最高出力336ps/最大トルク37.2kgmを発生する4.0L V6 DOHCエンジン(VQ37VHR)と、6速MTおよびマニュアルモード付7速AT(7速-ATx)の組み合わせ。日本での車両価格は、362.25万円~435.75万円(6速MT)/372.75万円~446.25万円(7速-ATx)に設定された。

370Zの日本仕様、Z34型フェアレディZ
370Zの日本仕様、Z34型フェアレディZのリヤビュー

6代目もパワフルな走りと高い剛性による安定した運動性能、洗練された内外装などが多くのスポーツカーファンから支持された。

370Zの日本仕様、Z34型フェアレディZのコクピット

バージョンNISMOやオープンモデルも登場

常に進化することを目指すフェアレディZは、次々とラインアップを拡大することで魅力を高めた。代表的なのは、高性能を追求した「フェアレディZ バージョンNISMO」と開放感を楽しめる「ロードスター」だ。

2009年にデビューした「フェアレディZ version NISMO」

日産のモータースポーツ関連会社NISMOが手掛けた「フェアレディZ バージョンNISMO」は、2009年6月に発売。VQ37VHRエンジン専用ECUや専用排気系の採用によって、最高出力355ps/最大トルク38.1kgmまでパワーアップし、さらに専用エアロパーツに加えて、ドライバーの抑揚感を上げるようなインテリアも装備された。

2009年にデビューした「フェアレディZ ロードスター」

さらに2009年10月には、前月に北米デビューしていたオープンモデル「ロードスター」が日本へも投入された。オープン構造のため、ドアやトランク開口部は補強され、衝突安全性を確保するとともに高剛性化されたが、車重は50kg程度の増加に抑えられた。

2009年にデビューした「フェアレディZ ロードスター」

ソフトトップは約20秒で開閉可能で、外側のドアハンドルに設置されたスイッチを押すことでも開閉が可能。また、車内にはロードスター専用の空調システム内蔵エアコンシートが設置され、ソフトトップには内張りが施され高級感が演出された。またオーディオは、オープン/クローズ時いずれも最適な音響を提供するBOSEサウンドシステムが用意された。

2009年にデビューした「フェアレディZ ロードスター」のボディ&セーフティ

いずれも販売台数としては限定的だが、生粋のZファンにはたまらないモデルとして存在感をアピールした。

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フェアレディZは、2022年には7代目がデビューし、405psを発揮する3.0L V6ツインターボ(VR30DDTT)エンジンを搭載して多くのファンを驚かせた。いつの時代もトップレベルのエンジンを搭載して先頭を走り続けるフェアレディZ、日産を代表するスポーツカーの宿命なのだろう。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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