Genesis Magma GT Concept

市販化とGTレースへの参戦を計画

ワールドプレミアイベントで初公開された「ジェネシス マグマ GT コンセプト」。
マグマ GT コンセプトは、ジェネシス・ブランドのパフォーマンスを象徴する存在として、市販化を予告している。

2025年11月20日に行われたワールドプレミアイベントにおいて、ジェネシスはブランド初となるスーパースポーツ「マグマ GT コンセプト」を発表した。マグマ GT コンセプトは、今後10年間にわたるジェネシス・ブランドのパフォーマンスの方向性を予告しているという。

ヒョンデ・モーターカンパニーは、2025年9月に米国・ニューヨークで行われた「CEOインベスターデイ」において「パフォーマンスロードマップ」を発表。このロードマップにおいて、ジェネシスはスーパースポーツの市販化、そしてGTレースカテゴリーの参入を明らかにしていた。

ジェネシスの会長兼チーフクリエイティブオフィサーを務めるルーク・ドンカーヴォルケは、マグマ GT コンセプトいついて次のようコメントした。

「マグマ GT コンセプトは、私たちのパフォーマンスビジョンの到達点であり、モータースポーツへの強い関心を象徴する存在です。私たちの考えるパフォーマンスカーはむき出しの攻撃性や、妥協を排したスピードによって定義されるのではなく、バランスを重視しています」

「ドライバーと本能的につながり、プレッシャー下でも安定し、すべてのコンポーネントがパフォーマンスを無理なく感じることができるでしょう。その目的のために、徹底的に性能が磨き上げられました。ドライバーに腕前を求めるのではなく、彼らの腕前を引き出す存在となります。これは単に速いジェネシスではありません。まさにジェネシス・パフォーマンスの完成形だと言えるでしょう」

リヤミッドシップレイアウトを採用

現時点でパワーユニットに関するアナウンスはないものの、リヤミッドシップレイアウトを採用していることが明らかにされている。
現時点でパワーユニットに関するアナウンスはないものの、リヤミッドシップレイアウトを採用していることが明らかにされている。

初のピュアスポーツカーとして開発された「マグマ GT コンセプト」は、ジェネシスがラグジュアリーハイパフォーマンスブランドへと移行する上で、非常に重要な存在となる。「Effortless Performance(自然体のパフォーマンス)」をコンセプトに掲げており、派手さや攻撃性よりもバランスが重視された。

現時点で、パワーユニットの詳細は明らかにされていないものの、内燃機関(ICE)もしくはハイブリッドパワートレインをリヤミッドに搭載。スーパースポーツらしく、上方に展開するディヘドラルドアが導入された。将来的にこのモデルをベースにGTレースシリーズへの参戦も計画されている。

エクステリアは、低く配置されたフロントボンネットと、流れるように傾斜したルーフラインによるレーシーなシルエットを採用。リヤに向かって絞り込まれたボートテール形状のキャビンにより、低く幅広いスタンスをアピールする。クラシカルなGTレーシングカーのプロポーションを再解釈し、ワイドで力強いリヤフェンダーも与えられた。

フロントカナードはヘッドランプと一体化。2ライン形状の薄型ヘッドライトは、ジェネシスの最新デザインが反映されており、エアロダイナミクスとブランドアイデンティティを両立する。空力的に最適化されたリヤセクションは、2ライン形状のテールライトグラフィックが配置された。

「ジェネシス マグマ GT コンセプト」を動画でチェック!

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