
豊富な知見に基づいた宮城光氏の軽妙なトークショーで安全運転を啓発
師走という言葉からも理解できるように、年末はなにかとあわただしい。そのせいか車やバイクの運転がせわしなくなりがちだ。結果的に事故が多くなる可能性が高くなってしまう。というわけで八王子警察署は11月24日(月)、JR八王子駅と京王八王子駅の間にある「えきまえテラス」において、年末安全キャンペーンを開催した。そしてキャンペーンの1日警察署長には、プロレーサー、モータージャーナリストとして大活躍の宮城光氏が就任。ステージ上で交通安全トークショーを披露した。


小春日和となった休日、八王子のえきまえテラスには乗車体験ができるパトカーや白バイがずらりと並んだ。そうした中、地元少年団のちびっ子たちが交通安全啓発グッズを道行く人たちに手渡す。警察車両が集まっているとなにかものものしい雰囲気になりがちだが、この日ばかりは和気あいあいとしたムードに包まれていた。
10時30分に八王子警察署の四郎園文明署長の挨拶からキャンペーンイベントがスタート。その後、宮城光氏への1日署長委託式が行われた。



宮城光氏は80年代にモリワキ、Hondaワークスライダーとして全日本選手権ロードレースで活躍。その後アメリカに渡り全米選手権ロードレースに参戦。国内外で年間チャンピオンに輝く。2000年以後は4輪レースにも出場し、耐久レースで優勝するなどの実績を残した。レース引退後はモータージャーナリストとしてさまざまなメディアに登場するほか、日本TVのMotoGP解説、安全運転講話、ライディングレッスン、ドライビングレッスン、ホンダコレクションホール車両動態確認テストなど多方面で活躍している。
ステージ上で行われた委託式ではやや緊張の面持ちだった宮城氏だったが、トークショーが始まるといつものように滑らかなトークで観衆の興味を引き付けた。「一時停止は2度停止」など安全運転に関する実践的な内容も的確で、現役白バイ隊員とのやり取りも楽しく演出し、30分ほどのトークショーはあっという間に終了した。







ステージではその後、2匹の警察犬による訓練デモンストレーションが行われ、能力の高さを見せてくれた。
最後は集まった人たちへ交通安全啓発品の配布が行われ、年末安全キャンペーンイベントは盛況のうちに終了した。