走りとスタイリングに磨きを掛ける!

パーツラインナップは今後順次拡大予定

1983年に創業し、40年以上の歴史を持つホンダ車チューンの専門店、ホンダツインカム。東京・杉並、埼玉・杉戸、神奈川・横浜の3店舗で展開し、新旧ホンダスポーツモデルの中古車販売から日常的なメンテナンス、チューニングまでを幅広く手掛けている。

また、デモカーでのサーキットアタックにも力を入れ、FD2では富士1分53秒25、筑波59秒625とNAのFF車としては驚異的なタイムを叩き出した。それも15年も前に、だ。

もちろん、車種毎にオリジナルパーツも多数ラインアップする。そこにFL5用としてローダウンスプリングが加わった。「街乗りからサーキットまでオールラウンドに楽しめること。それをコンセプトにローダウンスプリングを開発しました」と杉並本店の岡田さんは言う。

まずバネレートは、純正のフロント4.8kg/mm、リヤ4.4kg/mmに対してそれぞれ10%アップに設定。FL5に標準装備される電子制御サスペンションは減衰力特性を3段階(コンフォート/スポーツ/+Rモード)に切り替えられるが、各モードとのマッチングを確認した上で決定された。

また、車高はノーマル比20mmダウンを実現。低重心化によるハンドリング&コーナリング性能の向上を図りつつ、日常域でも気を遣わずに乗れる車高とすることで、実用性や扱い易さを確保している。

岡田さんいわく、「ただ、他社さんの製品に比べるとウチのはちょっと硬めかな、と。個人的な印象ですけどね」。その言葉からすると、やや走りに振った味付けと考えられる。

航空機にも使われる最高グレードのPTFE系テフロンチューブを、材質や線径、伸縮性に拘ったステンレスでカバーしたステンメッシュブレーキライン(4万5870円)。ブレーキング時のホース膨張を防ぎ、ダイレクトなペダルタッチと優れた制動性、コントロール性を実現する。純正と同じく、ホース中間固定部を金属製としているのもポイント。また、ステンメッシュクラッチライン(価格1万2936円)も用意。

油温計や油圧計のセンサーを取り付けるためのオイルセンサーアタッチメント(2万2000円)。K20Cを始め、ホンダ車のエンジンに無加工で装着できるよう設計される(C30A、C32B、R18A除く)。油温センサーホール1ヵ所、油圧センサーホール3ヵ所の配置で、センサーの取り付け作業性を高めている。エンジン接合面のダブルパッキンと新設計センターボルトで確実な装着が可能。

エンジンオイルに混入する金属粉などをキャッチしてクリーンな状態を保つオイルフィルター(1650円)。潤滑性や冷却性、防錆性などの低下を防ぎ、本来のエンジンパフォーマンスを引き出すために定期的な交換が推奨される。ホンダツインカムでは標準タイプ(右)と、同社のオイルセンサーアタッチメント装着時に対応したショートタイプ(左)の2種類を設定。

サーキットアタックなどハードな走行時でも、エンジンにとって適温とされる85~95℃に水温を保てるよう冷却性能を向上させたオールアルミ製2層ラジエター(24万2000円)。作業は純正と交換するだけで、エアコン付きにも対応しているため、快適性を犠牲にすることはない。また、水温計の装着を見越して、センサー用1/8ピッチベースが備わるのも嬉しい設計。

パワーとレスポンスの向上に直結。電子制御スロットルのバタフラバルブ径拡大には高い技術力が求められるが、これまですでにAP2やFD2、FK8用を製品化しているホンダツインカムだけに、ビッグスロットル化に関するノウハウは十分に蓄積されている。現在、実車に装着してのテストが最終段階を迎えているところ。近日中の発売が期待される。

今後もパーツ開発を含め、FL5のチューニングを推し進めていくホンダツインカム。想定ステージはストリートと、筑波を始めとしたミドルクラスのサーキットをメインに考えているため、運動性能を高めながら、エンジンチューンはピークパワーよりも中間トルクを重視する方向を目指していく。それを実現すべく、すでに大径スロットルの開発が進行中。岡田さんによれば、「マフラーも考えてます」とのことだ。ホンダ車を知り尽くした老舗ショップの展開に、FL5オーナーはぜひ注目してほしい。

※オプション本誌では「オールアルミ製2層ラジエター:4万2000円(税込)」と記載しましたが、正しくは「価格:24万2000円」でした。ここに修正させて頂くとともに、お詫び申し上げます。

●取材協力:ホンダツインカム杉並店 東京都杉並区成田西2-21-18 TEL:03-5347-7001

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ホンダツインカム
https://www.hondatwincam.co.jp/